地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

北陸の消えゆく車両と色 (1) 白475系

2015-02-25 00:00:00 | 国鉄型車両


 本日は時刻表ダイヤ改正号の発売日。既に私は神保町の書泉で早売りを購入しまして、帰りの電車の中でパラパラとめくりながら改めてその全貌を脳裏にインプットしたほか、北陸新幹線につきましては来月の京都出張ついでに全区間乗ることにしまして、既に「かがやき」窓側席の指定券をゲットしました♪ とりあえず初乗車となれば、出来れば山岳展望に優れた側に座りたいわけで、グランクラスの一人掛けは進行方向右側=海側のためパス、グリーン車は既にあらかた左側が埋まっていたためこれもパス。というわけで、普通車でございます……。まぁどうせ乗車時間が短いから良いのですけど (グランクラスまたはグリーン車に乗るのであれば、乗車時間が長い「はくたか」にしたいと思う私は貧乏性 ^^;)。
 いっぽう……最初から分かりきっていたことではありますが、新幹線開業によりJRから分離される区間の寂寞感は、時刻表に占める紙幅の激減からして明らかであり……金沢~直江津間が僅か3頁に収まるという現実には衝撃を禁じ得ません。また、信越線を名乗る区間の一部はいよいよ超小間切れになるわけで (篠ノ井~長野間)、思わず「短っ!篠ノ井線に吸収するか、しな鉄に譲渡しろよ!」と叫びたくなるほどです。あと、富山から関西方面への優等列車が本当に全部無くなっているというのも衝撃の至り。富山~名古屋間の流動は、乗り換えを面倒臭がる人々が「ひだ」や高速バスに流れるのではなかろうか……と思います。



 したがって今回の改正では、改めて在来線の凋落を思い知ることになるわけで、まぁ確かに首都圏から北陸に行く場合には革命的に速く便利になるのは嬉しいことですが、味のある車両に延々のんびりと乗り続ける旅を楽しみたい向き、あるいは地域内の中距離輸送という観点からいえば天変地異的な出来事なのでしょうか。否、既に中距離輸送は道路網の整備によって客層を持って行かれ、三セクに細分化されても通勤通学輸送主体でなんとかやって行くという前提は維持不変とみるべきなのでしょうか。
 というわけで、そんな時代の大きな節目にあたり、在来線におけるかつての中~長距離輸送の雄であった急行型電車というジャンルが完全消滅するというのは、何かの歴史的巡り合わせなのかも知れません。かつて急行「かむい」に使われた北の711系も引退だそうですし……。一応、完全な終焉は富士急2000系残り1編成の引退でしょうけど……これも時間の問題か。急行型というジャンル全体を考えても、イベント列車用として生き残る旧型客車や12系を除けばお寒い限りで、気動車=キハ28/58についてはいすみで1両、ミャンマーで2両が現役であるのみ……(ミャンマーの2両は当面修理待ちのようですが -_- あとは強いて言えば、タイで工事用宿営車としてなおも現役なキハ28/58があることが分かっており、来月のミャンマー訪問ついでバンコク寄り道で激写できると良いのですが)。
 そこで、撮ったきりこれまでアップしそびれてきた北陸の455・475系の画像をアップすることに致します。まずは白+青帯。思い返してもみれば、北陸の私鉄を訪ねるついでに「そういえば忘れないうちに」ということで少々撮ったのみで、大したカットが無いのを後悔……(つづく)。