先日神保町の書泉を訪れたところ、『世界の地下鉄・ビジュアルガイドブック』(日本地下鉄協会編・ぎょうせい)が売られているのを発見して即ゲット♪ 前回『最新・世界の地下鉄』が刊行されたのは2005年の話ですので、以来早いもので約10年、その間世界各地の主要都市で進んだ地下鉄建設の状況が手に取るように分かります。ただ、全てを網羅すると膨大な内容になるため、今回は「日本人の興味を引きそうな都市」に限定し (→したがって、例えば平壌が載っていない -_-)、その代わりA4版として路線図が非常に大きく見やすくなっています。
そこで、早速帰りの田都車内でつらつら眺めていたところ、やはり北京やら上海やらデリーやら、極めて短期間のうちに路線網が膨張し、全く以てワケワカメな気分です (笑)。いっぽう、A4と大きくなった分、路線図をつぶさに眺めてその都市の性格を想像したり、駅名を口元でゴニョゴニョと反芻するのが何とも楽しい……。その中でもとりわけ、ロシア語とペルシャ語の響きは最強なのではないかと……。例えば「クラースノ・プレスネンスカヤ」(露)、「メイダーネ・アーザーディー」(波)なんて、身もだえしそうな美しさではないかと……(拙ブログのド偏見メーターによる)。これに比べたら、他の言語の地名なんて泥臭いです (爆)。とくに北京地下鉄なんぞ、「○○営」という駅名が沢山あるあたり、さすが本来ド田舎の軍事都市から出発したところらしい西部劇的響きだぜ……。
そんな世界地下鉄網の中に、超巨大都市ジャカルタが依然として名を連ねていないのは、明らかにインドネシアという国の交通政策の失敗としか思えないのですが、まぁそこらへんは現在必死にMRTやLRTの整備を進めているところですし、何と言ってもKAIの線路上を東京メトロの電車が大量に走っていることを以て、地下鉄の不在を補っていると見なすことも出来るでしょう。
ところが……そんなジャカルタのメトロ陣営のうち、スルポン線を走行中の05-102Fが出火したとは……。詳しい内容は、いつもお世話になっておりますパクアン急行様のブログをご覧頂ければと存じますが、当面は……8両化で余っている中間車を再整備のうえ新編成を組むことになるのでしょうか。しかし今後、様々な理由により事故や故障が増えれば、05系でも共食いの開始か……。早朝でガラガラな電車での出火ということは、整備不良の可能性が高いわけで、ランカス電化やチカラン電化も良いけど、車両の整備も是非いっそう注力して頂ければ、遠来のヲタとしても嬉しいですね……。