地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

相鉄新色発表記念・現行塗装9000系

2015-11-08 00:00:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 このたび相鉄公式HPにて、かねてから(半ば公然の?)ウワサとして囁かれていた新CI戦略が発表され、来年春に登場する9000系更新車や現在改装工事が進む平沼橋駅の完成後イメージが公開されました。9000系が都内に直通するとは明記されておらず、今後登場予定のJR・東急直通用車両も同様のデザインコンセプトで登場させ、ミナト横浜を走る電車というイメージを全面に押し出すとのことですが……とりあえず個人的な印象では、電車のネイビーブルー単色といい、内装のグレー濃淡といい、駅の濃いグレー(一部煉瓦模様)といい、何やら暗く沈んだ印象を否めないのは私だけでしょうか (苦笑)。折角新塗装はそこそこ悪くないと思っていたのに、7000系を除く全編成の新塗装化が終わって僅かな期間しか経っていないのに、もう新新色か……と。あと、濃いぃ色の単色は、半鋼製釣掛式電車には似合いそうな反面、最初から明るい車体とすることを前提にデザインされた車両には余り似合わないと思うのですなぁ……。



 あと、グレー濃淡の車内デザインや、ボックスシートの本革も、果たして吉と出るか凶と出るか……。いやその、グレーの化粧板って、E231の無味乾燥さにウンザリしていることもあって、個人的には余り好きではないんですよねー。あと、沿線は極悪ヤンキー多発地帯を含むことからして、折角のスコットランド製本革が切り裂き被害に遭わないかどうか、今から本当に心配で仕方ありません……。5・8号車への防犯カメラの装備は、それこそボックスシートの真上をはじめ、森厳を極めて頂かないと (滝汗)。
 総じて最近の相鉄は、とくにハイセンスなビジホの営業が大当たりしていることからして、神奈川県の外側で作ることに成功しつつあるデベロッパーとしての印象を本丸の鉄道事業にも導入し、何が何でも山手線内に直通する鉄道会社として位負けしてはならぬ、という悲壮な決意で以て今回の新CI戦略を進めるのでしょう。まぁそれも悪くはないと思いますが、やはり昔ながらの客の一人として、独自のほのぼのとした雰囲気が何処かに行ってしまうのを寂しく思うものです。
 というわけで、思いがけず短命で終わることが確定してしまった現行塗装の9000系をアップしておきます。HDを漁って気づいたのは……これまで8000系以降の車両は、新7000系以前の車両を撮る前の前座(ピントや露出の確認用)に過ぎず、全然撮り貯めていなかったこと……(滝汗)。その証拠に、当ブログで既にアップした相鉄ネタも、新7000系以前の車両ばかりで、8000・9000系はほとんど登場せず、マンケーやマンセンケーは言わずもがな……(爆)。これではいかんなぁ、ということで、もう少々現行塗装を撮り貯めないとなぁ~と思った次第です。
 いっぽう、近々相互直通運転用の車両が登場するということで、恐らくE235の相鉄バージョンとなるのでしょうか。JR・東急双方と直通運転するということは、それなりに相鉄側もタマ数を揃えなければならないわけで、そうなると7000系のみならず新7000系も代替廃車となって行くことでしょう……(とくに新7000のVVVFはそろそろヘタレるでしょうし)。既に結構撮ったとはいえ、これから数年間、再び勝負が始まるという感じでしょうか……。