地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

バゴー地区の「軽便」LRBEの旅 (4)

2015-11-22 12:00:00 | ミャンマーの鉄道


 ニャウンカシー駅で発車を待つ。(画面右が駅舎)



 アビャ駅で長時間停車中~。



 大樹に囲まれた駅とマッチ箱のような編成の対比♪



 すっかり日も傾いたバゴー駅に到着! お腹いっぱい♪

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 緑に包まれた田舎町ニャウンカシーで約2時間弱、方向転換と休息をしたLRBE編成は、午後2時にバゴーへ向けて発車します。真昼の灼熱の太陽に晒され続けてカラッカラに乾いた大地をヘロヘロと進んで行くと、やがてモウラミャイン方面からの立派な (?!) 線路が迫って来ますが、私のことを鉄ヲタだと分かりきった車掌氏が「ほら、あっち見ろよ」と一言。すると……オレンジ色のDF1600に牽引されたモウラミャイン発ヤンゴン行の急行が猛然と、車体を激しく上下左右に揺さぶりながら接近し、やがて並走区間であっという間にLRBEを追い抜いて走り去ってしまいました。あ~あ、この先アビャ駅でLRBEと連絡してくれれば、ヤンゴンには夕方5時頃着くのになぁ~(笑)。
 こんなことを思っていると、やがてLRBEはアビャ駅に到着。「しばらく停まっているので、写真取り放題だよ」と車掌氏が教えてくれましたので、その通りにパチパチ撮りまくったものの……やっぱり午後2時台はまだまだ暑い……。というわけで、通票代わりの運行許可書が発行されるまで、しばし駅事務室内にお招き頂き涼みました。(結構ひんやり。ちなみに、通過列車に運行許可証を渡す際には、日本のタブレット閉塞時代と全く同じ要領でキャッチャーを使います) とはいえ、対向列車が来るわけでもなく、結局20分ほどムダに長時間停車しただけで再び発車~。恐らく、モウラミャインからの急行がある程度遅れることを見越して、余裕のある通過待ち時間を設定しているのかも知れません。鈍足なLRBEを先に発車させて、すぐ後に急行が追いついてしまうということではイカンですから……。
 このあとは、往路と同じく各駅及び各停留所に丹念に止まり、少しずつ客を拾って行きましたが、最早一刻も早く日が傾いて夕風が吹くのを待つ……という感じで、車内全体がけだるい雰囲気に。私も、轟音を上げてガタピシ揺れながら健気に走るLRBEに身を任せてぐったりしつつ、乾いた大地に次第に斜光線が満ちて行くのを眺めていたのでした……。
 というわけで、夕方4時半前に無事バゴー着! このあと再び宵の口にニャウンカシーに向かうまで、LRBEはクラの中に戻り (いつ動き出すか分からなかったため、見届けてはいません ^^;)、LRBTは「定位置」で惰眠をむさぼることになります。というわけで、けだるい表情の他の客ともども、私も英領の頃のまま時間が止まったようなバゴー駅舎から外に出まして、ひとしきり国道を歩いて (→フツーはバイタクに乗る。^^; でも、駅前商店街、そして国道の陸橋からのバゴー駅展望をゆっくり眺めてみたかったのです) ヤンゴン行きのバスだまりに向かったのでした。
 ちなみに、この日は締めも完璧でした♪ バス (運賃1000ks) は猛スピードで走って約1時間15分でインセイン東のバスターミナルに着き、そこから数分タクシーに乗ってインセイン駅へ。すると、そこには始発のキハ181編成が待ち構えておりまして (ちゃんと計算した。笑)、冷房がギンギンに効いたキロにゆったりと座りながら (^o^ v)、最高に楽しいバゴーLRBE三昧の一日の余韻を味わったのでした……♪♪
 というわけで、三度目の正直のバゴーLRBE乗車記はおしまい。大いにお世話になった乗務員・駅員の皆様には、この場ながら心より御礼申し上げます m(_ _)m LRBEの時代がもう長く続かないのは残念ですが、今後一層車両面・設備面でブラッシュアップされ、ニャウンカシー鈍行が末永く利用者に愛されることを祈念しております (とゆーか、日本中古RBEになったら是非また乗りに行きたい♪)