地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

国鉄高崎に遊ぶ・2015夏 (中) 107系

2015-11-15 00:00:00 | 国鉄型車両


 最近のRP誌・115系特集をつらつら眺めるにつけ、かねてから進められていた中央東線115系の211系化は、編集時点で事実上、スカ色のC1編成を除いて完了していたようで……(そういえば、かねてから撮り貯めていた中央線115系の画像を全然整理・アップしそびれ ^^;)。これで関東圏のJR線通勤・近郊形車両で、純然たる抵抗制御・MT54装備の車両は、新前橋の115・107系と勝田の415系1500番台だけとなりつつあるのか……と思うと、半ば呆然・半ば感慨深いものがあります。よくもまあ、あれだけ膨大な数の車両を置き換えたものだ……と思う反面、「当たり前だったあの音」がここまで極限されてしまったわけですから (-_-;)。
 それだけに、奇跡的に現役の東京発着特急で残る185系や、波動用で残る183・189系を含め、今も抵抗制御・MT54で残る電車には、あらゆる意味で関心が一層高まることになるのでしょうか。



 そんな中、個人的にここに来てしみじみと「嗚呼……やっぱ良いなぁこの電車!」と思えるのが107系です。元々、ローカル輸送の短編成化とフリークエンシー確保のため、急行運用を急激に失った165系の下回りやらクーラーやらを流用して登場した107系につきましては、まだまだ他に113・115・165系が大量に存在していた時分だけに「18きっぱーの敵」という程度にしか思わず (爆)、たまに18きっぷ旅の際にこれに当たると「何で来るんだよ……。その座り心地の悪い椅子を何とかしろ!」とブツブツ文句を垂れていたものです (そういえば、上野口の混雑緩和のため、一部の115系300番台7連がロングシートされていたものですが、あの椅子も超絶に座り心地が悪く、怒り心頭であったのを思い出します……爆)。
 しかし考えてもみれば、どうせ107系が走る路線は日中になれば空いているわけですから、たとえ本来の座り方では座り心地が悪くとも、テキトーにラクな姿勢でダラダラすれば良いだけの話 (^^;)。むしろ今や、関東では見られない105系的なボディに、165系そのまんまの分散クーラーが載っかっているのを見れば、思わず「165系の魂は今も♪」と胸キュンになってしまいますし (笑)、MT54の美しいハーモニーは115系と変わらないものがあるわけです。
 というわけで、去る8月に上信ビール電車に乗ったついでに、115系と並んで107系を激写してみたのですが、出来れば雪まみれの貫通幌姿を撮りたいなぁ……と。あと、例えば高崎線から東北線に乗り入れて黒磯まで行く運用など、昔なら明らかに超ハズレだった運用も、今や宇都宮~黒磯間は205系の牙城となる中、一躍超当たり運用へと大躍進♪ こういうレアな運用にもいずれ改めて乗っておきたいなぁ……と思います。

 ※なお、107系の製造・配備はJRE発足後のことですので、「国鉄型車両」という概念を正しく解釈すれば、当然107系は当てはまらないことになります。しかし、国鉄末期に現れた105系の発想で165系を1M化・車体載せ替えを行った車両ということで、どう見ても国鉄型車両の延長にしか思えないのも確かです。というわけで当ブログでは、「広義の国鉄型車両」として107系をカテゴライズさせて頂きました。と申しますか……そもそも登場以来早くも四半世紀が過ぎ、意識しない限り完全に国鉄型とばかり思い込んでいました (笑)。形式も「107」ですし……。