
この連載の前回でも記しました通り、個人的にはジャカルタでラッピングだらけ05系が来ると超ハズレなのではありますが、それでも一応真面目に撮っておいたカットが、期せずして超貴重な過渡期の記録に化けているということがあります。それが今回の、スルポン=バンテン線・マジャ駅にて撮影した05-112Fの画像です!
スルポン=バンテン線が主にメトロ車で運用されていた2年~4年前くらいの訪問時、05系は最もありふれた車種であり、ボロ車両派である私としては、スルポン=バンテン線で長い駅間の雄叫びを楽しむなら、出来れば05系ではない車両に当たりたいと念願していたのでした。そこで、ランカスビトゥンまで生ぬるいクーラーの鈍行客レ旅をした後、帰りにマジャで途中下車し、「クーラーが良く効く電車に乗ってマジャからタナアバンまで乗り通したい」と思いつつ、待つことしばし・・・。

ところが、折り返し待ちをしていた電車が05-112Fだったのを目の当たりにした瞬間、心底落胆したものでした・・・。嗚呼・・・203とか205とか、音のデカイ車両に乗りたかったし、あるいはメトロ5000・6000のようなボロい車両をマジャで撮りたかった・・・と。しかもマジャ駅は掘っ立て小屋に毛が生えたような駅舎と低床ホームの時代から、橋上駅舎+高床ホームへと劇的に変わろうとしていた過渡期! 1時間後の電車を待ったところで、又してもラッピングだらけ05系で来るという可能性もあるわけで、結局「当たり」狙いは諦めて、大人しく05-112Fと過渡期のマジャ駅の情景を撮ったのでした。
ところが、豈に図らんや! 今年に入ってからのダイヤ改正でスルポン=バンテン線は10連に統一されて、埼京線205系の金城湯池状態となってしまいましたので、このたびジャカルタ入りしたメトロ6000系VVVF車が10連のまま運用入りするというわけでなければ、タナアバン~マジャ間で205系以外の電車を見かけることはないでしょう。というわけで、このカットは一気に凄まじく貴重な記録に格上げ・・・(笑)。こんな奇想天外な展開があるからこそ、ジャカルタでの鉄活動は全てが一期一会にして必撮なのです。