
RP誌のアーカイブス・セレクションは、出ればなるべく購入するようにしているのですが、先月発売となった『京成1950~70』はとりわけ見応えがありました。都心を挟んで京成とは反対側に住んでいる人間にとってなかなかよく分からない青電や初期高性能車の具体的来歴と豊富な形式写真が魅力的なこともさることながら、成田空港開港期の超ゴタゴタが、京成当事者の過激派への怒りを内にはらみつつ淡々と語られている内容は、まさに貴重な歴史的記録と言えましょう。そう、過激派と言えばやや聞こえはマシですが、その本質はテロリストに過ぎないわけで、極左・極右・宗教のいずれかを問わず、箸にも棒にもかからない愚昧な原理主義につける薬は無し。連中が夢想妄想する社会主義国家で同じようなことをやらかせば、即座に「社会安全危害罪」の類いで死刑となることは間違いないでしょう。「良かったな過激派どもよ、日本が自由で民主的な先進国でw」……こんな皮肉を、先日インドネシアから帰国した際、成田空港のあちこちに未だ神出鬼没する私有地バリケードを眺めながらふと思った次第です。
そんなRP誌アーカイブをパラパラめくっていてもう一つ気付いたのは、何とそういえば!初代AE形と3500形が同世代だったのか!ということ。初代AE形は既に3400形となって久しいわけですが、3500の未更新車はなるほど相当年数が経っており、廃車となるのもやむを得ないか……と納得。というわけで、今週末の鉄コレ発売を前に急かされるように、夏の溜まった鉄コレいじり続編として、京成3500形をアップしたいと思います。

かねてから巷では、京成という如何にも鉄コレ向きなシブい電車の宝庫が何故鉄コレと無縁であったのかについて、様々な憶測がなされてきたものですが、この3500形鉄コレはついにそんな下馬評を打ち破ったという点で、歴史的意義を有する逸品と言えましょう。少なくとも万年ドシロートの私にとって、この3500形鉄コレは、約10年ちょいの歴史を通じても極上クラスの美しいモールドと仕上がりを誇っているように思われ、アンテナを装着するにしても屋根を外さなくて良い最新設計も嬉しく (最近の新規リリースは大体そうですが♪)、さすが立石に本社がある富技の底力を見せつけているものよ……と唸った次第です。
そこで、同じく最近 (?) リリースされた京成ステンレス車模型であるマイクロの3600形模型と並べてみますと……ムフフフ~ン♪まさに昭和末期以来の絶妙なコンビぶりが感じられますね☆ 京成と言えば、たまにスカイライナーに乗るばかりの神奈川県民ですら、こうして眺めているだけでお腹いっぱいになるのですから、これまでGMやマイクロに頼るのみだった京成沿線ヲタの皆様におかれては、さぞかし歓喜に浸っておられることと思います。
さて今後は……この3500系鉄コレは早めに市場から消えたようですので、長い目で見て京成鉄コレがシリーズ化されることを楽しみにしています。マイクロやGMはいろいろな点でイマイチでしたし……。マイクロから3500形の更新車が発表されても、余りにも高騰しすぎて必ずしも触手が動くわけではなく、「鉄コレで更新車が出るのを待てば良いかな?」という気分になったりもします。とりあえず、3000番台以後の各形式及びその色違いが長い時間をかけてリリースされるのは目に見えていますが、個人的には青電を是非!!と思っております。新京成譲渡バージョンも展開できるでしょうし、そもそも最近ガレージメーカーから発売された板キットも、作るのは少々面倒ですので・・・(他に放置しまくりの仕掛品が多すぎ ^^;)。