先月発売されたRP誌205系特集の井上様による記事によりますと、ジャカルタで日々運用されている電車約800両のうち約500両は今や205系によって占められ、しかもその205系は昨年の私の訪問直後から
*インドネシア独立70周年ステッカー (撮りたかった!)
*南武線の続々登場と美しい南武帯編成の出現→消滅へ
*横浜線8連と南武線6連の編成替えに次ぐ編成替え
*とめどなく進む広告ラッピングの激増
……こういった要因により、最早昨年8月に私が撮影した画像は、如何なる新鮮なネタ性も持たなくなりました (爆)。否そもそも私自身、205系は乗るのも撮るのもそれなりに好きではあるものの、熱烈にぞっこんというわけではなく、編成ごとの変遷を綿密にフォローしようという熱意も全くありませんので、そんなダラけた根性の私を尻目に、205系はまさにKAI・KCJ的速度で激しく変遷していったということなのでしょう。
それにもかかわらず、「これは激写しておいて正解だったし、過渡期画像として超自己満足出来るぜ!」と断言出来る205系ネタが1つだけあります。それは即ち、横浜線8連によるドゥリ~ナンボ間の機織り運用!
ナンボ線は、ボゴール線のチタヤムから分岐して真東に進む、主にセメント産業用として建設された路線で、かつては貨物のほか細々とジャカルタ市内直通DCも走っていたものの、私が初めて訪れた2009年には完全な休止線となっていました。野趣にあふれる田園地帯を貫く路線だけに勿体ない……。ところがその後電化を含む再整備が進み、確か2~3年前から貨物が復活したほか、 昨年春のダイヤ改正で僅かな本数ながらも電車列車が目出度く設定! しかも当然COMMETカード対応! 早朝夜間のデポック出入庫列車を除けば基本的に1本の編成がドゥリとナンボを機織りする悠長な運用が組まれ (確か)、メトロ車や横浜線8連205系を中心に日替わりで「NAMBO」の行先表示を輝かせるようになったのでした。
そして実際、クソ暑くて撮り鉄などやっていられない正午前後のナンボ行で往復してみますと、これが実に素晴らしい! その日やって来たのは先頭車だけ広告ラッピングのH6編成 (クハ205-66) で、ラッピングという点では少々ショボーンでしたが、いざチタヤムを発車して大カーブを過ぎると、あとは途中チビノンのみ停車ということで、ひたすら熱帯の農村とジャングルを突っ切って快走するという痛快な約20分の旅となりました☆ それはあたかも、八高線205系の旅をそのまま熱帯化したような雰囲気! チビノン駅とナンボ駅の雰囲気も上々で、たまにしか電車が来ないというのは残念無念……。
ただ、そんな僅か1運用の列車がドゥリ~ナンボ間を長駆することから、遅れの常態化は避けられず、今年のダイヤ改正でナンボ線はデポックからの区間運転となり、しかも205系は8連が消滅したため、205系の8連が「NAMBO」を掲げて都心部を快走する光景は、まさに過渡期の貴重な記録となりました・・・。先頭ラッピングでも真面目に撮っておいて本当に良かった♪