地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

伊豆急8000系・早朝のミニ編成

2006-05-24 00:39:00 | 地方民鉄 (東海道)


 修善寺の「虹の郷」を訪れた後は伊東へ向かい、温泉旅館で一泊することとなりました。しかもその宿は伊東駅から歩いて行ける距離に! そうなれば翌朝は早起きして、普段東海道線沿線から一番列車に乗って行っても間に合わない朝6時台の伊豆急を眺めてみない手はありません! (こんなことを思いつく時点でどうかしていますが ^^;) 
 しかしその日の晩は、酒の量こそ必ずしも多くなかったものの、まだまだ血気盛んな20代の若者たちの徹夜談義に年甲斐もなく付き合ってしまったため (^^;)。僅か2時間寝ただけで早朝散歩に行くというハードさ……(^_^;;)。止せば良いのに、という心の中の黒い天使がささやいたりもしましたが、すぐそばを東急改め伊豆急8000系が走るのをみすみす逃すわけには……(笑)。
 というわけで、伊東駅の南側にある踏切で待っていますと、伊豆急下田発の一番電車(伊東6:38着)がたったの2両でご登場! しかも伊豆急入線後に電装化されたモハ8251が前シンパを振りかざしてトンネルから出てきたので、危うく見とれてシャッターを切り忘れるところでした……(^^;)。いや~8000系の2連なんて、実にローカル私鉄っぽくて最高です!
 とはいえ……下田発の電車が2連とは……それだけ伊豆急の切り詰め姿勢が現れているわけで……。逆にケチケチし過ぎて、この電車には結構な数の立ち客も (-_-)。運賃が高いのに、それはさすがに地元輸送としても問題があるのではないかという気もします。
 ちなみに、この2連は伊東駅3番線に入った後しばし朝寝をして、8:29発の601レで伊豆高原に戻って行きます(土曜休日運休)。これなら東京・横浜からも間に合いますね。



 いっぽう、626レ(伊東6:14着)~623レ(伊東6:22発)は↑の通り4連でした。(散歩の際はまず伊東駅に入場券で入ったのですが、211系が2番線を塞いでいたり、ホーム先端からのアングルには障害物が多く入ったりすることから、これを撮影後に伊東駅構内での駅撮りには見切りを付けて先述の踏切に向かったのでした)
 こんな感じで、折からの天気の悪さゆえ非常に暗いという難点はあったのですが、滅多に撮れない朝6時台の伊豆急8000系を何とか撮影できて満足でした。虹の郷のミニ鉄道と伊東での8000系撮り鉄が良かったので、この研修旅行は個人的に大成功~です (笑)。

伊豆修善寺・虹の郷ロムニー鉄道

2006-05-23 10:28:11 | 保存・園内・特殊車両


 先日、会社の若手研修旅行の引率役として伊豆に行ってきたのですが、まあ基本的にはこの手の旅行らしく往復とも貸し切りバスで、東京からどの列車で伊豆急or伊豆箱根へ向かおうか……という選択の余地は当然ございませんでした (苦笑)。しかし、単に非鉄旅行で行って帰ってくるだけではつまらないということで、いくらか鉄分濃い目の温泉旅行となったのでした。
 まず訪れたのは、修善寺温泉の西にある庭園テーマパーク「虹の郷」。何でも、市町村合併で発足した伊豆市 (この新市名、すっごくまぎらわしいのですが…… -_-;; 他に「伊豆」を冠した自治体がひしめいているもので……) の前身のひとつ・修善寺町が英国・カナダの地方都市と姉妹都市提携をしていたとかで、なかなか立派な英国風庭園が広がっています。
 そして、ここ虹の郷の目玉は、英国で今も盛業中の公営地方鉄道「ロムニー&ディムチャーチ鉄道」と「レイブングラス&エスクデール鉄道」をコピーした園内ミニ鉄道!! 日本国内の一般的なナローゲージは、軌間30フィート=762mmですが、何とその半分しかない15フィート・381mmしかないという狭さです! これ以上狭いと、近代鉄道技術興隆の祖・英国では「模型」扱いなのだとか……(^^;
 というわけで、私は訪れる前、「どうせ遊園地の乗り物とイイ勝負なのでは……」と思っていたのですが、今回の研修旅行企画者の「おっとっとさん、これはマジでオススメっすよ!」というお言葉 (→当然その方も鉄分濃厚なので虹の郷を予定に組み込んだという……^^;) は間違っていませんでした。単に車体が非常に小さいだけで、信号や踏切設備なども極めて完璧に整っており (→日○信号製でした)、その精巧さは単に園内のエンドレスループ線を走らせておくだけではもったいないと思うほど!



 いちおう、この園内鉄道にはSL2両・DL2両が在籍しているとのことですが (日本国鉄C11のミニチュア版もあるものの、調子が悪く客扱い運用には入らない模様)、閑散とした平日、しかも雨……ということで、SLはクラの中で寝ており、DL「ジョン・サウスランド2世号」が赤い客車を引いてグルグル走っておりました。最初「SLじゃないのか……」と思いましたが、如何にもアトラクション然としたSLよりも、何やらこちらの方が、鉱山などの産業用鉄道向けDLが人車を牽引しているようで、濃いぃ味わいがあるのではないかと思います (^^;;)。
 そして、スラムドアの客車に乗り込みますと、車内はニスの香しさに包まれ (^o^)、DLの本格的なうなりと小刻みなジョイント音に酔いしれている間に、自転車以下のスピードの約10分の旅はあっという間に終了……! いや~降りるときには後ろ髪引かれる思いでした (^^;
 こんな感じで、井川線や北勢線よりもはるかに小さいながらも本格的な列車の世界にハマってしまった私 (^^;)。そのうち、丸瀬布・成田ゆめ牧場・小松児童公園などなど……の保存ナロー鉄道や、能勢妙見山の能勢電直営ミニ鉄道にも行ってみたいという思いがムラムラと湧き上がらずにはいられません (爆)。そして、本家英国では軌間381mmなのに40km/hでカッ飛ばすそうで……そんなジェットコースターを上回る恐怖を味わってみたいかも (^^;;;

東関東新緑DC紀行 (5) 茨城交通の準急色

2006-05-21 22:34:25 | 地方民鉄 (関東北東部)


 多忙や他の話題で少々間が開いてしまいましたが、東関東のDCめぐり、まだまだ続きます。小湊鐵道からさらに北上しますと、次は関東鉄道や鹿島鉄道、それに鹿島臨海鉄道ですが、取りあえずこれらの場所は通過し、一気に茨城交通へ!
 ……そう、去るゴールデンウィーク中に実施されたイベント走行を撮影して来たのです (^^)。一応、今回の茨交イベント走行では、旧国鉄色を三者三様に再現したDCたちによる三重連がひときわ注目を浴び、例えば中根周辺などの撮影地ではカメラの大放列が出来たとかで、その結果実にいろいろなサイトで三重連の模様がアップされていたようですが、個人的には「この三重連イベントに付き合うと間違いなく人が多過ぎて疲れそうだ……さりとてスカ色や準急色は是非撮っておきたい」と思いまして、人がそれほど集まらなさそうな国鉄色2両単行の日 (5/4) を選んで訪れました。
 とはいえ、そこはゴールデンウィーク。沿線はちらほらとそれなりに、のんびりと旧型DCに乗って撮ることを楽しみたい同好の士で賑わって (?) おりました。しかも、上野発800のスーパーひたちを勝田で下車したあと、10時過ぎの阿字ヶ浦行が発車するまで、勝田駅のホームで415系を狙って私と同じように右往左往していたもう一人の撮り鉄の方は、何とリンク頂いているred starさんでおられたと帰宅後に分かるという一幕もありました (世の中は狭いです! 次回どこかでお会いしましたらよろしくお願い致します ^^)。
 撮影名所である中根近辺は、折からの新緑&田起こしシーズン (今年は寒いため、まだ水張り・田植えという段階までは行っていない水田が多かったのはチト残念) ということもあり、何とも言えず瑞々しいパステルカラーに染まっていました。美しい国鉄準急色を身にまとったキハ2004 (元留萌鉄道) が軽快に走り去って行く姿は……ローカル私鉄ファンをやっていて本当に良かった!と思えるような至福の味わいですね! (*^^*)



 中根でしばらく撮影を楽しんだのち、終点の阿字ヶ浦までボックスシートに腰掛けながらDMH17系エンジンの素晴らしい鼓動を満喫! そして潮風吹き寄せる阿字ヶ浦駅で折り返し待ちのシーンを撮影後、速攻で阿字ヶ浦と磯崎の集落を小走りして (^^;)、磯崎駅の南側で勝田行きを待ち構えました。ちょうど良いところに菜の花が咲き乱れていて、これまた何とも華やかな準急色春景色……本当に素晴らしいです (^o^)。
 ただ、期待していた平磯~磯崎間の畑地縦断シーンは、ちょうどあらゆる耕作物が刈り取られて改めて地ならしがされた端境期にあたり、一面の真っ茶っ茶な風景が広がっているため、全く絵にならないことが判明……。しかも風が強く、猛烈な土埃が発生中……(線路にも堆積しています ^^;)。次回ここに来る際には季節を選ばなければ、というのが反省点です。

相鉄・5/20大幅ダイヤ改正始動!

2006-05-20 00:17:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 かねてから告知されていた相鉄の新 (減量?) ダイヤがいよいよ今日から始動しました。そこでさっそくデジカメを持ち出しまして、変化の目玉として楽しみにしていた各停大和行きを撮影して来ました (^^)。各停大和行は、従来の旧ダイヤに変わる前のさらに一代前のダイヤ (快速登場時のもの) において、大和の折返線を活用して12分間隔で設定されたのですが、各種別10分間隔の旧ダイヤに変わった際に二俣川止まりになってしまった結果、しばらく目にすることが出来なかった存在です。しかも、改めて各停運用数が増加することに伴い、8両に組むことも容易な7000系の出番が増えることが予想されました。
 そこで、三ツ境駅への進入シーンを選んで待ち構えていますと……さっそく各停大和行きが7000系でやって来てくれました (^o^)。他にも、途中すれ違った各停湘南台・大和行きのいずれも7000系 (及び10000系 -_-) の8連が多く、恐らくこれから廃車が進む可能性が高い7000系を今のうちに記録する上で何かと美味しい運用なのではないかと思います (^^)。
 特に、今回のダイヤ改正における運用変更の目玉として登場したのが、8両に短縮化された新7000系抵抗制御車です! この編成、登場時から今日まで一貫して、一度として使ってこなかったクハ2両を中間に連結していたのですが、この2両を外した結果、6M2Tcの強力な編成となりました! 恐らく、新ダイヤにおいて8連が不足することに加え、横浜駅の改良工事によって当面6号車前後の混雑がひどくなっていることから (-_-)、かねてから持て余していたクハ2両を外すことによって8両固定編成を増やし、かつ事実上デッドスペースとなっている運転席を混雑部から外して編成全体の通り抜けを可能にするなど、一石二鳥を狙ったのでしょう。
 そんな新・8両編成を趣味的な視点から見てみますと……等間隔で並ぶ6個のパンタを振りかざして走る姿の迫力に感動しまくり! (^o^) 新7000系が登場して以来19年 (いつの間にかそんなに経ってしまったか……-_-)、登場時にその平天井に大いに驚いたほかは、むしろイメチェンぶりに戸惑って、以来余りお気に入りの車両ではありませんでした (^^;)。というわけで、そんな新7000系をこれだけ気合いを入れて撮影したのは初めてです (^^;;)。
 さて、抜かれたクハの今後の用途は如何に……?? 

引退迫る東急8000系 (1) 大井町線8001F

2006-05-18 04:08:09 | 大手民鉄 (東急)


 先日、東急の今年度設備投資計画が正式に公表されましたが、その中でも特に衝撃を受けたのが、5000・5050・5080系を合わせて97両新造するという計画です。もうこれだけ一気に投入されてしまうと、あれだけたくさん走っていた小田急4000・9000形がここ2年間で一気に全滅してしまったのと全く同じように、大井町線と東横線で辛うじて残っている8000系の命運は最早ひとたまりもなく……遅くとも今年度末限りだという悲しい現実が目の前に迫っていることを痛感させられます (ToT)。とりあえず、伊豆急かインドネシア国鉄に行けば今後も引き続き乗車と撮影を存分に楽しめることは言うまでもないわけですが、やはり物心ついた頃からの長い付き合いである8000系が登場36年目にして東急線上から消えてしまうというのは……分かっていたとは言え時間の流れの無常を感じますね……(-_-)。



 というわけで、黄金週間中に帯色変更中の大井町線8090系を記録しに行った際、めでたく運用に入ってくれた8001Fも思い切り気合いを入れて撮影しました! 大井町線で最後まで残った8000系3編成のうち、8003Fは昨年インドネシアへ行き、8005Fはドア故障事故で完全に予備車扱いになってしまい……本来ならば一番最初に運用を離脱してもおかしくなかったトップナンバーがこうして一番最後に残っているというのは本当に不思議なことですが、今度東横線から8590系が転入してくれば確実に離脱の運命が待っているわけですから、撮影して別れを惜しむのは本当に今のうちだという思いがますます強まっています。
 しかも、上の画像は上野毛~等々力、下の画像は等々力~尾山台での撮影で、これから等々力駅の地下化&急行通過線新設工事が始まれば、この風景自体がガラッと変わってしまうはずです……(上の画像の場所など、そもそもすぐ横を等々力渓谷が流れているという状況でどうやって工事スペースを確保するのか?と思うのですが)。消え行く8000系と激しく変わりゆく大井町線、その両方を同時に記録するちょうど良いカットにはなったな、と思っております。