四日市港界隈での貨物三昧を終えたあとは、四日市でのもう一つのお楽しみである近鉄内部線へ向かいました。ふつうの「鉄」な方であれば、内部線が最大のお楽しみになるでしょうが、濃く地味な専用線趣味にもはまってしまいますと、どちらを優先させたら良いのか迷ってしまう……とまあ、そんなところです (^^;)。
内部線のホームは、標準軌である名古屋&湯の山線のホームとはやや離れた位置の高架下にあり、いかにも近鉄にとって「おまけ」という雰囲気が漂っています。もともと三重交通で近鉄とは別会社だったはずが、湯の山線だけ改軌・大型車化されて、内部線だけ特殊狭軌のまま取り残されたことを思い出しますと、これだけ雰囲気の違う名古屋・湯の山線と内部線が1枚のきっぷで通し乗れ、運賃も連続計算だというのがちょいと信じられないほど (^^;;)。まぁそのことが内部線単体としての営業に響いていているわけで……養老線と同じように、いずれ分社化も行われるのかも知れないなぁと思いました。
それはさておき、いざ乗り込んでみますと、やはり以前乗ったことがある北勢線と同じように狭い! そんな車内に一人がけの固定シートがズラリと並んでいるのは独特ですね (*^^*)。発車後はけっこうアップダウンやカーブもあり、そんな中を40〜50km以下でトコトコと小気味よく走って行くのはやはり楽しいものです (^_^)。
終点の内部は何とも言えない味わい深さの小駅でしたが、乗ってきた編成をうまく撮影するスペースはないのが残念! そこで再び、八王子線との分岐駅である日永まで戻りまして、ここでしばらく腰を落ち着けて編成写真撮影を楽しみました。すでに無人化されているものの、主要駅らしくプチさの中にそれなりの風格 (?) が漂っているホームの雰囲気は、しばらくのんびりするのには最適でした……。まぁ、旧標準塗装で揃った編成が1本しか走っておらず、この編成を上下両方のホームで撮るためにひたすら粘ったというのが真相です (^^;)。