
これまで数回に分けて、この黄金週間に訪ねた栃木県東部の非電化路線ネタをアップして参りましたが、実はこれで終わりではなく、究極の濃厚スポットを最後に訪ねたのでした。それが……民間最大の動態保存鉄道を標榜して急速に知名度を高めつつある「那珂川清流鉄道」!
JR烏山線の終点・烏山駅から那珂川に沿って真北に向かい、八溝大橋の脇にある那珂川清流鉄道は、地元・馬頭の運送業者である「馬頭運送 (株)」が、運輸産業遺産としての鉄道車両に着目し、全国から主に入換用・小運転用のDLを中心にかき集めたうえで、自社の自動車修理部門で徹底的にレストアし、原則として動態保存を実現しているという、ある意味でとんでもない (勿論良い意味で) ところです。一応、公式HP等の説明によりますと、あくまで運送業者としての社会文化貢献活動であり、鉄ヲタとしての活動ではないとのことですが、いやいや、もし鉄道車両が好きでなければ、ここまで貴重なラインナップは揃えないよなぁ~と唸らざるを得ません (バス・トラック動態保存博物館でも良いわけですから)。実際、ご対応頂いた方からいろいろお話を伺いますと、言葉の端々に個々の機関車への激しい愛があふれていました……!

そんな那珂川清流鉄道、あくまで運送会社の修理部門の方々を中心に、仕事の合間を縫って活動されているようですので、正式な開園日は決まっておらず、公式HPには「電話でお問い合わせを」とあります。しかし、今回私がここを訪ねるにあたっては「非鉄な田舎温泉旅で馬頭界隈を訪ねたついでに開いていればラッキーだなぁ~」という腹づもりでしたので、事前に問い合わせをしたわけではありません。もっとも、土曜休日はぼちぼち体験運転希望 (30分4000円~ということで、他の動態保存車両の体験運転と比べてメッチャ安い!!) が入るとのことですので、大体オープンしているようです。もっとも、本来この敷地は葬儀場の広大な土地を活用していますので、もし大規模な葬儀が土日に重なった場合には多分オープンしないものと思われ、やはり問い合わせをするに越したことはありません。
クルマではなく鉄道で訪れる場合、烏山駅から那須烏山市営バスの馬頭方面行きに乗れば良いのですが、ただでさえ本数が少ない上に、土日はさらに本数が減るため、事前に那須烏山市HPで確認することをお勧めします。
とまぁこんな感じで八溝大橋の西に到着し、葬儀場の看板の方がはるかに目立つ入口から敷地内に進んで行きますと……確かにそこは葬儀場で、喪服を着た人々が歩いているのですが、向かって左側には千葉都市モノレールの1000形1次車が地面に置かれているではありませんか!! そして葬儀場の右側、清流鉄道入口という指示に従って進んで行きますと、懸垂状態で保存されている車両も!! 残念ながら支柱が目立ち、側面を撮るには向かない状態ですが、とにかくまぁ、鉄道車両の中ではマイナーな部類に属する (?) モノレール車両を収集・保存すること自体の気合いに圧倒され、さらに中へと進んで行ったのでした……(懸垂保存車の脇に「ここから有料」という看板が立っており、事務所で入園料1000円を払うことになります。そこで受け取る切符は何と硬券!! ^o^)。

まぁ、実際の路線と同様の頑丈な支柱を立てるわけではない以上、間隔が密な細い支柱で吊り下げるのは仕方がないでしょうなぁ~。

ちなみに、千葉都市モノレールは乗ったことがなく、千葉を訪れたついでにちょこっと訪れたことがあるのみですが (汗)、ラッピングばかりで萎えました……。