地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ソウル保存車両周遊 (7) 青白色通勤車

2018-09-21 12:00:00 | 韓国の鉄道


 韓国鉄道博物館の収蔵車両は、日本との技術的なつながりを濃厚に漂わせる車両が多く、出来れば時間をたっぷりかけて味わい尽くしたいところですが、今回は滞在最終日に駆け足で様々なスポットを巡り、午後には土産の海苔を買って宿に荷物を取りに行くという慌ただしいものでしたので、滞在可能時間は30分! (^^;) その大部分を大統領専用車に使ってしまい、しかも途中から豪雨になってしまいましたので、他の車両は全然撮れない……(-_-;)。それでも、青と白が最高に好ましく美しい鈍行カラーを見ると、自ずと撮らずにはいられません。



 というわけで、新潟鉄工製のキハ20近似ピドゥルギ用DCと、ソウル地下鉄1号線直通対応・首都圏電鉄の第一号車1001号を激写しました☆ 2両とも、割と最近塗り直したような感じで、最早動かないとしても生き生きとした表情をしているのは本当に何よりです♪
 そして撮影しながら「そういえば、鉄コレやGMの板キットを使って、これらのなんちゃってバージョンを作ろう……という計画は完全に無期延期になってしまった……」ということを思い出しました (滝汗)。最近はとにかく多忙な中、趣味活動が鉄道だけでなく登山・猫と多様化してしまっているため、スミマセン。(うう……平壌地下鉄風社会主義日本エレクトリーチカの製作や北朝鮮風客車の製作も滞っているし、もうグダグダ)

京急の駅名大改称を勝手に予想する

2018-09-20 00:00:00 | 大手民鉄 (京急)


 京急はつい先日まで、自社の120周年と『北斗の拳』35周年を勝手に引っかけて、駅名を「京急かぁまたたたたーっ」「上ラオウ岡」「北斗の拳立大学」に「改称」するという、何ともナンセンスの極みな企画を本気でやっていたものですが、これもひとえに、80年代に『北斗の拳』にハマったク○ガキ共がいつの間にか様々な会社の中間管理職以上になってしまったということなのでしょう。この世代の管理職が柔軟に「うん」と首を縦に振らなければ、こんな企画は社内で通るわけもないでしょうし、リアルで『北斗の拳』を見なかった下の世代から見れば「ラオウ……何それ美味しいラーメン?」で終わりでしょうから (笑)。
 しかし……京急の斜め上を行く企画はまだまだこれで終わりではなかったとは……。一部の指定された駅を除く全ての駅について、お子様から新駅名を募り、イケそうだと思った駅名があれば本当に改称する見込みとは、全く以て一本取られた気分です。
 もっとも、京急の駅名の多くが戦前に遡り、その後の世の移り変わりと照らして余り利用者にとってピンと来ないものになっているのは否めないところでしょう。例えば北品川は、東海道品川宿の北の方にあるから北品川であるわけですが、今や品川と言えば新幹線も停まるあの品川を指すわけですから、「品川駅の南にあるのに北品川とはこれ如何に?」とフツーの人が当惑するのも無理からぬところがあります。さらに、大森海岸や屏風浦は埋め立てで消えて久しく、花月園も閉鎖されて久しく、駅周辺の地名や有名スポットを反映しない駅名も少なくないですので、この公募をきっかけに一気に駅名に手を入れて、駅名改称に伴うコストをなるべく下げようとしているのかも知れません。もっとも、一斉改称直後は、現業部門も利用者も「???」の嵐で大混乱に陥ることでしょうが……。合掌。



 というわけで、応募資格のないヲッサンなりに、テキトーに (?) 新駅名としてありうるものを考えてみました。一部おふざけなキラキラネームもありますが、お子様から募る超キラキラな駅名よりはマイルドであると信じます (てゆーか……お子様では思いつかない駅名案も多々……爆)。さて、幾つ予想が当たるか……。数打ちゃ当たるのか、それともカスリもせず、遥かに斜め上を行く駅名になるのか……ハラハラしながら成り行きを見守りたいものです。

北品川→御殿山  
新馬場→品川宿 
青物横丁→南品川
立会川→勝島または東大井 
大森海岸→陳天華(ここで自殺した清国留学生にして、中国近代史の超有名人。日本初!中国人の駅名で中国人観光客誘致まちおこし効果 ^^;) 鈴ヶ森は処刑場の印象が強すぎる?
大森町と梅屋敷→そのまま
雑色→仲六郷 
六郷土手→そのまま 
鶴見市場→そのまま
花月園前→生麦魚河岸 
子安→そのまま
神奈川新町→浦島または浦島太郎
仲木戸→京急東神奈川 
神奈川→そのまま
戸部→みなとみらい西 (爆) 
日ノ出町→野毛山
黄金町→関東学院前 
南太田→ドンドン (爆汗) または お三の宮
井土ヶ谷→そのまま 
屏風浦→汐見台口
杉田と京急富岡と能見台→そのまま
追浜→湘南鷹取 
京急田浦→船越 
逸見→そのまま
汐入→ヨコスカ・ネイビーシティ (滝汗) 
横須賀中央→ヨコスカ・セントラル (超汗) または三笠公園・横須賀三笠
堀ノ内→三春
新大津→大津公園またはそのまま 
北久里浜→くりはま四季の街
京急長沢→三浦富士  
津久井浜→ブルーオーシャン津久井 (冷汗)
三崎口→まぐろ三崎 (豪汗)
糀谷→京急環八通
大鳥居→元羽田
港町→京急富士見 (川崎競馬場はタワマン住民の激怒を買うので却下)
鈴木町→そのまま
東門前→そのまま
産業道路→大師河原または大師橋または浮島口
小島新田→夜光
六浦→そのまま
新逗子→京急逗子
京急大津→よこすか海岸通
馬堀海岸→防衛大学またはそのまま

常磐線の旅2018夏 (2) 651系

2018-09-18 12:00:00 | JR発足後の車両


 かつて常磐線で目にする度に「圧倒的に新しい」という印象であった651系……実はJR発足間もない頃の記念碑的存在であり、バブル真っ盛りの要素も入っていたことが、この車両をいつまでも新しく見せていたのかも知れません。しかし直流モーターで世代が古く、サービス面でも和式トイレがあるなど、いつの間にか古い車両の仲間入りをしていたようです。そしてあっという間に常磐線の定期特急列車はE657系に置き換わり、勝田を追われた651系の多くは直流化されて高崎線方面か伊豆方面に活路を見出すか、廃車の憂き目に遭っています。廃車となったうちの4両は、震災の影響で原ノ町に長期間放置されていたことは記憶に新しいところでしょう。



 それでも勝田には依然として波動用の651系が残っており、そのうちの4連1本を使って普通列車としていわき〜竜田間を往復するという報せが発表されたとき、多くのヲタが「復活しつつある常磐線福島浜通りゾーンに豪華普通列車キターッ!」と歓喜の声を上げたのではないかと想像します。そこで、運行当初は連日ヲタで賑わったと側聞しますが、それではやはり面白くない。当初のヲタ・フィーバーが一段落し、運転区間も津波の惨禍から復旧した富岡まで延び、かつ代行バスも運行されている今が旬だと思い、高坊甥っ子を連れての豪華普通列車エクスカーションを決行したのでした。
 まずはE501系を激写したのち、仙台方に留置されていた651系の入線シーンを無事ゲット! 18きっぷシーズンだというのに他のヲタはおらず、甥っ子ともどもガッツポーズです (笑)。その後はM車に陣取り、僅か40分弱ではありますが、静穏な中に直流モーターの重厚さがある走行音と、次第にみちのく感を増して行く海辺の風景を堪能しているうちに、やがて列車は広野以北のとりわけ被害が大きい地域に進み、津波発生廃棄物を処理するプラントを横目にしつつ、真新しい富岡駅へと進んだのでした。
 いわき〜富岡間という僅かな距離を、1日に2往復だけのんびりと走る運用は、651系にとっては不本意な晩年かも知れません。しかし同時に、かつて特急として駆け抜けた栄光と、今後もしばらく復興の過程を見届ける番人としての役割を帯びたオーラが、「普通・富岡/いわき」という幕を出した車体から漂っているのを感じるのは、私だけではないでしょう。

京急120周年の歩み号を撮る (上) 1524

2018-09-17 00:00:00 | 大手民鉄 (京急)


 約10年前、京急は当時急激に数を減らしていた1000形の幕引きに華を添えるべく、会社創立110周年を記念した「ありがとうギャラリー号」「歴史ギャラリー号」を運行し、多くの京急ヲタを血湧き肉躍らせたものです (遠い目)。そして、時はあっという間に流れ……京急創立120周年で出現したのは、1両毎に色が違うというチンドン屋編成! 「かつて子安〜横浜界隈でタメを張り合っていた横浜線の超混色編成みたいだな、こりゃ……」と思った私、それはそれで自らのジジイ化を心配した方が良いでしょうか。あるいは例えるべきは、琴電の琴平線色+旧塗装旧型+茶色ツートンまたは茶色旧型を混ぜた編成のようなものかも知れません (琴電なら今でも簡単にこの組み合わせが出来ますね〜)。



 というわけで、折角趣味的には面白みの薄い1500形初期車 (1500ファンの方には失礼!) に特別塗装を塗る以上、それこそ編成毎に異なる時代の色とし (赤黄ツートンは今回の方が再現度高し?……前回はモロにピンクでしたから)、さらには将来の譲渡先としてありうる琴電塗装編成も登場させたりして (妄想スミマセン ^^;)、普段は単調極まりない大師線を撮り鉄パラダイスにして頂きたいものだと思います。しかし、120周年はこういうかたちに落ち着いた以上、登場当初のヲタ祭りが完全に終わって日常を取り戻したと思われるタイミングを狙って、初詣以来9ヶ月ぶりに大師線を訪れてみました。その直前に訪れた神奈臨千鳥線は見事にウヤ爆弾を食らってしまいましたが、大師線の1521編成は公式HPでの予告通りにご登場〜。1524の現行ツートンは、これはこれで十分1500の標準塗装としてイケるのではないか?と思いました。

ソウル保存車両周遊 (6) 準高速EMU車体

2018-09-15 20:00:00 | 韓国の鉄道


 韓国鉄道博物館で大統領専用車を撮影した際には、西船junctionどっと混む様で拝見した画像からして、フラットなライティングであれば左右の様々な角度から撮影出来るのを楽しみにしていたのですが、何かジャマな奴が大宇製・従者用編成の脇に置いてあり、アングルが制約されているという……(-_-;)。とはいえ折角ですので、このボディについても記録に励んでみました。
 韓国鉄道公社では現在、依然として新規路線の建設が活発であるだけでなく、既存路線についても線形改良が積極的に進められており、ここらへんは流石国鉄だからなぁ〜!とうらやましさを感じますが、それらがどの程度の収支となるかは別の話。そして、これらの新規路線を中心に、KTXが走らない地方とソウルを一層速やかに結ぶ手段として、2020年を目途に時速200〜250km程度の動力分散式電車を運転するようです。この車両はその実物大モックアップということで、台車は省略されていますが (^^;)、「世界一等・国民鉄道」(2000年代のスローガンだな、こりゃ)の美しい未来を予告しているかのようでありました。サイズ的には東北新幹線の在来線直通車と大体同じか?という感じですが……というか、山形新幹線の現行塗装よりも好きな塗装です (笑)。運転席と車内にも入ることが出来ますが、雨漏りしているというケンチャナヨ品質……。



 それはさておき、今回海苔以外の唯一の土産として購入した最新の全国道路地図 (10年以上前に買ったものは主要地名に漢字が添えられていましたが、今やハングルのみとなりました……) を見ておりましたところ、ざっと主に以下のような新線や線形改良区間が近い将来開業するようです。(Wikipediaも参考。書き漏らしがあったら恐縮です) 厳密な採算よりも社会政策の問題として鉄道がバンバン造られるのはある意味でうらやましいですが、ソウル首都圏であれば採算も合うのでしょうか?

*地下鉄4号線……タンコゲから山奥へ延伸。
*地下鉄5号線……上一洞から河南市方面へ延伸。
*地下鉄7号線……富平区庁から仁川地下鉄2号線の石南へ延伸。
*地下鉄8号線……岩寺から延伸して京義中央線の別内へ延伸。牡丹から延伸して新盆唐線&京江線の板橋に至る。
*地下鉄9号線……総合運動場から8号線石村・5号線オリンピック公園を経て報勲病院まで近日開業。
*金浦都市鉄道……金浦空港から金浦市北部へ。
*新盆唐線……北側は2022年に3号線の新沙まで延伸。米軍基地返還後、龍山まで延伸。南側は2023年に光教から好梅実まで延伸。
*ソウル新電鉄新林線……7号線セッカン・1号線大林から、2号線新林、ソウル大学校&奎章閣(朝鮮王朝の文書館&博物館)へ向かうライトレール。
*京元線……東豆川から漣川まで複線電化に。哨城里付近の隘路は新線化。現在の通勤用DCは漣川〜白馬高地間に大幅短縮?(白馬高地〜鉄原〜月井里間を再開するために車両を確保?)
*盆唐線……水原から間もなく延伸して、既に復活済みの水仁線と一体化へ。途中で安山線 (4号線のコレール区間) に直通?
*西海線……京仁線の素砂から南下して元時に至る首都圏電鉄区間が6月に開業済み。経営母体は「素砂元時運営」でコレールに運営委託。最終的にはソウル郊外線の大谷から長項線の洪城に至る。(ということは、ソウル郊外線の再旅客化もあり得る?)
*新安山線……汝矣島から永登浦・九老デジタル団地・光明を経て安山市・西海線方面へ建設中(将来の始発駅はソウル駅)。京釜線電鉄区間の補完?
*京江線……新盆唐線の板橋から驪州に至る首都圏電鉄区間と、原州から江陵に至るKTX区間が開業済み。水仁線月串〜板橋間が計画中、驪州〜西原州間が建設中。
*中部内陸線……京江線の夫鉢で枝分かれして忠州を経て聞慶に至る。

*東海線……三捗から南下して浦項方面に至る。既に部分開通し、2022年頃全通? うまく北朝鮮を開国させた場合、釜山からシベリア鉄道方面への重要物資輸送ルートになる予定。
*中央線……どう見ても曲がりくねっているルートを新線化させる工事は大分前から行われていますが、清涼里〜忠清道界隈は既に完成し、工事の主な舞台は慶尚北道あたりに。
*慶全線……中央線と同じく大幅に線形改良・新線化が進行中。それによって、超絶に犬猿の仲な慶尚道と全羅道の関係を縮めることが出来るのか?