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ミステリ感想-『記憶の果て』浦賀和宏

2002年12月31日 | ミステリ感想
~あらすじ~
父が死んだ。自殺だった。
大学進学を間近に控えた安藤直樹の人生は激変していく。
父の書斎に残されたパソコンには「安藤裕子」という名前の人工知能が宿っていた。
機械と言ってしまうにはあまりに人間的な「裕子」。
彼女は本当に機械なのか? それとも……。
1998年 メフィスト賞。


~感想~
若書きではあるがなかなかに巧みな出来。冗長ではあるが退屈はしない。
ミステリのコード(枠組み)を破壊しながらも、枠の中でもがく。この完結しきった話が次作以降も続くのがすごい。
文庫版では全面改稿がなされているというので、ぜひ読んでみたい。


02.12.31
評価:★★☆ 5
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