~あらすじ~
負傷のため、休職中の刑事のもとに、亡くなった妻の親戚である男が訪れる。
彼は関沼彰子という女性と婚約したのだが、彼女はカード破産していたことがわかり、失踪しているという。
彼女を捜してくれと頼まれ、捜索にのりだす。
ただの人捜しだったはずの依頼はしだいに、関沼彰子という一人の人間像を捜すことになる。
本格ミステリ・ベスト100 49位、山本周五郎賞、直木賞候補、このミス2位、文春1位
~感想~
これぞミステリ、とは間違っても言えない。
細工も伏線もプロット自体にかけられ、驚かされることはほとんどない。まるっきり純文学。
しかし……これぞ今まで読んだ限りの宮部文学最高峰。
圧倒的な筆致で描かれる、壮大な(実際のところ地味な中年刑事がこつこつ調べていくだけなのに実に壮大な)物語にはただ感嘆。
大胆な(これこそ史上に残る)たくらみに満ちた結末まで、読者を決して離さない。
03.6.1
評価:★★★★☆ 9
負傷のため、休職中の刑事のもとに、亡くなった妻の親戚である男が訪れる。
彼は関沼彰子という女性と婚約したのだが、彼女はカード破産していたことがわかり、失踪しているという。
彼女を捜してくれと頼まれ、捜索にのりだす。
ただの人捜しだったはずの依頼はしだいに、関沼彰子という一人の人間像を捜すことになる。
本格ミステリ・ベスト100 49位、山本周五郎賞、直木賞候補、このミス2位、文春1位
~感想~
これぞミステリ、とは間違っても言えない。
細工も伏線もプロット自体にかけられ、驚かされることはほとんどない。まるっきり純文学。
しかし……これぞ今まで読んだ限りの宮部文学最高峰。
圧倒的な筆致で描かれる、壮大な(実際のところ地味な中年刑事がこつこつ調べていくだけなのに実に壮大な)物語にはただ感嘆。
大胆な(これこそ史上に残る)たくらみに満ちた結末まで、読者を決して離さない。
03.6.1
評価:★★★★☆ 9