~あらすじ~
2人の制服警官がカルト教団の裏金運搬車を襲撃! しかし、彼らは本物の警官ではなかった。
鑑識、盗聴、銃撃など、本職顔負けの技を持つ警察愛好家サークルの精鋭「警官倶楽部」の一員だったのだ。
ただ警察が好きなだけの善良な彼らがなぜ強盗を? 現金奪取は成功するが、仲間の息子が誘拐されてしまう。カルト教団の逆襲と闇金業者の暗躍、そして謎の誘拐犯。次々と現れる難敵に「警官倶楽部」も次々と新たなる刺客を送り込む!
~感想~
いわゆるクライム・アクション・コメディ。気鋭のミステリ作家の新作だがミステリ要素は味つけ程度。異能集団と、見るからに悪役たちの対決が物語の主眼である。
冷静に考えると「警官倶楽部」もやっていることは悪役といい勝負――などころか勧善懲悪の名のもとに、もっと酷いことをやっているのだが(石橋を止めるふりをしてよく見るともっと暴れている木梨のような)善vs悪の解りやすい構図は爽快感をもたらしてくれる。ところで(↓以下ややネタバレ↓)
リーダー格の森田の持つ異能がなんなのか楽しみにしていたが、最後まで全く明かされず。そもそも異能を持っていないのか、それとも次回作へ向けて温存したのか。ちょっと拍子抜けであるが、息つく間もなく次々と事態が急転していく物語には満足。どんでん返しこそないもののテンポ良くスピード感ある展開で最後まで読ませてくれる。
読了に丸一週間近くかかった重量級の「厭魅の如き憑くもの」の次に読むにはうってつけでした。
07.2.22
評価:★★★ 6
2人の制服警官がカルト教団の裏金運搬車を襲撃! しかし、彼らは本物の警官ではなかった。
鑑識、盗聴、銃撃など、本職顔負けの技を持つ警察愛好家サークルの精鋭「警官倶楽部」の一員だったのだ。
ただ警察が好きなだけの善良な彼らがなぜ強盗を? 現金奪取は成功するが、仲間の息子が誘拐されてしまう。カルト教団の逆襲と闇金業者の暗躍、そして謎の誘拐犯。次々と現れる難敵に「警官倶楽部」も次々と新たなる刺客を送り込む!
~感想~
いわゆるクライム・アクション・コメディ。気鋭のミステリ作家の新作だがミステリ要素は味つけ程度。異能集団と、見るからに悪役たちの対決が物語の主眼である。
冷静に考えると「警官倶楽部」もやっていることは悪役といい勝負――などころか勧善懲悪の名のもとに、もっと酷いことをやっているのだが(石橋を止めるふりをしてよく見るともっと暴れている木梨のような)善vs悪の解りやすい構図は爽快感をもたらしてくれる。ところで(↓以下ややネタバレ↓)
リーダー格の森田の持つ異能がなんなのか楽しみにしていたが、最後まで全く明かされず。そもそも異能を持っていないのか、それとも次回作へ向けて温存したのか。ちょっと拍子抜けであるが、息つく間もなく次々と事態が急転していく物語には満足。どんでん返しこそないもののテンポ良くスピード感ある展開で最後まで読ませてくれる。
読了に丸一週間近くかかった重量級の「厭魅の如き憑くもの」の次に読むにはうってつけでした。
07.2.22
評価:★★★ 6