「WWEが大量解雇。コロナの影響か? 終息後に再雇用も」
という記事がプロレスファンを賑わせているが、少なくとも選手の解雇に関してはコロナの影響はあまり無く、例年通りに戻っただけであり、そして再雇用はまずありえないと思う。
なぜなら春の大量解雇はWWEの風物詩だからだ。
WWEではレッスルマニア(年間最大イベント)を一年の区切りとし、レッスルマニア後に二軍団体から新鋭を昇格させたり、他団体から有名選手を引き抜いてくる。
その代償として大量解雇をするのが風物詩となっているのだ。
※ドラフト制の導入からは(※WWEではセ・パ両リーグのように選手を内部で分け、定期的に入れ替えている)レッスルマニアではなくドラフト後の大量解雇も多い
もっとも近年は久々にライバル団体となるAEWが旗揚げしたため、流出を避け選手の囲い込みをしていたので、あまり解雇はされなかった。
ところが今年はコロナの影響で事情が変わった。WWEは全米ツアーができず、道場で無観客で開催し、AEWは生放送を取りやめ収録に切り替えている。
だから裏方の解雇はコロナの影響が大きい。一ヶ所に留まり収録しているので、ツアーに同行する裏方やトレーナー役は必要なくなった。番組ごとに裏方を分けてもいないだろう。こちらはコロナ終息後の再雇用は大いにありえる。
一方でこれまで囲い込みしていた、特に必要ないがAEWに渡すのもしゃくだった選手は、コロナを口実に解雇しやすくなった。AEWにも全員を雇う余裕は無いし、向こうも無観客で、選手流出しても話題にはなりにくいからだ。
まずは今回解雇された選手20人の近況を見てみよう。
カート・アングル
そもそも去年引退して選手ではない。誤報だ。終息したら裏方に戻るだろう
ルセフ
実嫁のラナがストーリー上でボビー・ラシュリーと結婚し、自然と干されていた。
ラシュリーとの抗争も中途半端に打ち切られていたので解雇は近かった
ドレイク・マーベリック
最近は全然出ていなかった
ザック・ライダー
ホーキンスと組んで少しプッシュされていたがメインを張るほどではなかった
カート・ホーキンス
過去1回解雇されている。ライダーと組んで少し(ry
ルーク・ギャローズ&カール・アンダーソン
これはちょっと意外。契約更新したばかりだし出番も多かった。が、そもそも更新時にも揉めていたし、チームリーダーのAJスタイルズがストーリー上で死亡し、解雇するなら今しかなかった。スタイルズさえ確保できれば彼等はいらないという判断だろう。ちなみにギャローズは2回目の解雇
ヒース・スレイター
出番なし
エリック・ヤング
出番なし。それどころかストーリーに絡むことが一度もなかった
ローワン
謎の大きな袋を持ち歩きやられ役をボコる、というどうでもいい使われ方だった。その袋もボツになり解雇は近いと思っていた
サラ・ローガン
わりと出番はあったが、女子で最後尾にいたのは間違いない。妥当
ノー・ウェイ・ホセ
ストーリーに絡むことが一度もなかった
マリア&マイク・ケネリス
そもそも彼等の方から退団交渉をしていた
EC3
ストーリーに絡むことが一度もなかった
エイデン・イングリッシュ
実質的に引退して裏方である
リオ・ラッシュ
素行不良で一回干されてたのにまた素行不良だった
プリモ&エピコ・コロン
一年半前から全く出番がない飼い殺し。ドーピング検査も「出番ないのに無駄だろ」と応じず謹慎処分を受けており解雇目前だった
マイク・キオーダ
レフェリー。誤報だ。最古参だし引退かも知れない
ごらんの有様だよ!
正直バレットクラブ以外は、コロナに関係なく遅かれ早かれ解雇されている面々である。再雇用などあるはずもない。
そもそも今のWWEは選手数が多すぎる。ざっと数えて一軍に90人。二軍のNXTにも80人。イギリス支部のNXT UKに45人。日本支部の設立も検討されている。
だが一軍では週に多くて20試合、二軍は8試合だ。明らかに選手を持て余している。新陳代謝が必要だ。
以前のWWEは新陳代謝が激しかった。そこで年間の退団人数と、大量解雇を調べてみた。(※選手・マネージャーのみ 自分調べ)
2003年 16人
2004年 35人(レッスルマニア後9人、11月に9人解雇)
2005年 37人(ドラフト後21人解雇)
2006年 28人
2007年 40人(1月に13人、5月に6人解雇)
2008年 30人
2009年 27人
2010年 29人(ドラフト後8人解雇)
2011年 18人
2012年 11人(+二軍で11人)
2013年 6人(+二軍で15人)
2014年 26人(+二軍で11人)
2015年 5人(+二軍で6人)
2016年 15人(+二軍で6人)(5月に8人解雇)
2017年 15人(+二軍で3人)
2018年 5人(+二軍で9人)
2019年 16人(+二軍で2人)
2020年 20人
二軍の解雇はテレビデビューしなかった練習生は除いた。
記憶ほど頻繁ではなかったが、やはりレッスルマニア後の4~5月の春先と、ドラフト後を中心に大量解雇は行われている。そして一軍だけで年平均21人がWWEを去っているのだ。
コロナの影響は確かにある。だが春の大量解雇はおなじみの光景であり、あのWWEでさえ! 世界的不況! プロレス界の危機! などと深刻に捉える必要はない。ただ昔に戻っただけなのだから。
しかも現在WWEの頂点に立つドリュー・マッキンタイアは、一度は解雇されながら、再雇用から頂点を極めたのだ。ざっと数えたところ、解雇された後に再雇用された選手は80人を超える。
WWEでは解雇は終わりではない。それどころかほぼ全員が一度は解雇・退団を経験している。
ハルク・ホーガンなど再契約するたびにオーナーと死ぬほど揉めて喧嘩別れしているが何度も復活している。
WWEではチャンスは何度でも訪れるのだ。
という記事がプロレスファンを賑わせているが、少なくとも選手の解雇に関してはコロナの影響はあまり無く、例年通りに戻っただけであり、そして再雇用はまずありえないと思う。
なぜなら春の大量解雇はWWEの風物詩だからだ。
WWEではレッスルマニア(年間最大イベント)を一年の区切りとし、レッスルマニア後に二軍団体から新鋭を昇格させたり、他団体から有名選手を引き抜いてくる。
その代償として大量解雇をするのが風物詩となっているのだ。
※ドラフト制の導入からは(※WWEではセ・パ両リーグのように選手を内部で分け、定期的に入れ替えている)レッスルマニアではなくドラフト後の大量解雇も多い
もっとも近年は久々にライバル団体となるAEWが旗揚げしたため、流出を避け選手の囲い込みをしていたので、あまり解雇はされなかった。
ところが今年はコロナの影響で事情が変わった。WWEは全米ツアーができず、道場で無観客で開催し、AEWは生放送を取りやめ収録に切り替えている。
だから裏方の解雇はコロナの影響が大きい。一ヶ所に留まり収録しているので、ツアーに同行する裏方やトレーナー役は必要なくなった。番組ごとに裏方を分けてもいないだろう。こちらはコロナ終息後の再雇用は大いにありえる。
一方でこれまで囲い込みしていた、特に必要ないがAEWに渡すのもしゃくだった選手は、コロナを口実に解雇しやすくなった。AEWにも全員を雇う余裕は無いし、向こうも無観客で、選手流出しても話題にはなりにくいからだ。
まずは今回解雇された選手20人の近況を見てみよう。
カート・アングル
そもそも去年引退して選手ではない。誤報だ。終息したら裏方に戻るだろう
ルセフ
実嫁のラナがストーリー上でボビー・ラシュリーと結婚し、自然と干されていた。
ラシュリーとの抗争も中途半端に打ち切られていたので解雇は近かった
ドレイク・マーベリック
最近は全然出ていなかった
ザック・ライダー
ホーキンスと組んで少しプッシュされていたがメインを張るほどではなかった
カート・ホーキンス
過去1回解雇されている。ライダーと組んで少し(ry
ルーク・ギャローズ&カール・アンダーソン
これはちょっと意外。契約更新したばかりだし出番も多かった。が、そもそも更新時にも揉めていたし、チームリーダーのAJスタイルズがストーリー上で死亡し、解雇するなら今しかなかった。スタイルズさえ確保できれば彼等はいらないという判断だろう。ちなみにギャローズは2回目の解雇
ヒース・スレイター
出番なし
エリック・ヤング
出番なし。それどころかストーリーに絡むことが一度もなかった
ローワン
謎の大きな袋を持ち歩きやられ役をボコる、というどうでもいい使われ方だった。その袋もボツになり解雇は近いと思っていた
サラ・ローガン
わりと出番はあったが、女子で最後尾にいたのは間違いない。妥当
ノー・ウェイ・ホセ
ストーリーに絡むことが一度もなかった
マリア&マイク・ケネリス
そもそも彼等の方から退団交渉をしていた
EC3
ストーリーに絡むことが一度もなかった
エイデン・イングリッシュ
実質的に引退して裏方である
リオ・ラッシュ
素行不良で一回干されてたのにまた素行不良だった
プリモ&エピコ・コロン
一年半前から全く出番がない飼い殺し。ドーピング検査も「出番ないのに無駄だろ」と応じず謹慎処分を受けており解雇目前だった
マイク・キオーダ
レフェリー。誤報だ。最古参だし引退かも知れない
ごらんの有様だよ!
正直バレットクラブ以外は、コロナに関係なく遅かれ早かれ解雇されている面々である。再雇用などあるはずもない。
そもそも今のWWEは選手数が多すぎる。ざっと数えて一軍に90人。二軍のNXTにも80人。イギリス支部のNXT UKに45人。日本支部の設立も検討されている。
だが一軍では週に多くて20試合、二軍は8試合だ。明らかに選手を持て余している。新陳代謝が必要だ。
以前のWWEは新陳代謝が激しかった。そこで年間の退団人数と、大量解雇を調べてみた。(※選手・マネージャーのみ 自分調べ)
2003年 16人
2004年 35人(レッスルマニア後9人、11月に9人解雇)
2005年 37人(ドラフト後21人解雇)
2006年 28人
2007年 40人(1月に13人、5月に6人解雇)
2008年 30人
2009年 27人
2010年 29人(ドラフト後8人解雇)
2011年 18人
2012年 11人(+二軍で11人)
2013年 6人(+二軍で15人)
2014年 26人(+二軍で11人)
2015年 5人(+二軍で6人)
2016年 15人(+二軍で6人)(5月に8人解雇)
2017年 15人(+二軍で3人)
2018年 5人(+二軍で9人)
2019年 16人(+二軍で2人)
2020年 20人
二軍の解雇はテレビデビューしなかった練習生は除いた。
記憶ほど頻繁ではなかったが、やはりレッスルマニア後の4~5月の春先と、ドラフト後を中心に大量解雇は行われている。そして一軍だけで年平均21人がWWEを去っているのだ。
コロナの影響は確かにある。だが春の大量解雇はおなじみの光景であり、あのWWEでさえ! 世界的不況! プロレス界の危機! などと深刻に捉える必要はない。ただ昔に戻っただけなのだから。
しかも現在WWEの頂点に立つドリュー・マッキンタイアは、一度は解雇されながら、再雇用から頂点を極めたのだ。ざっと数えたところ、解雇された後に再雇用された選手は80人を超える。
WWEでは解雇は終わりではない。それどころかほぼ全員が一度は解雇・退団を経験している。
ハルク・ホーガンなど再契約するたびにオーナーと死ぬほど揉めて喧嘩別れしているが何度も復活している。
WWEではチャンスは何度でも訪れるのだ。