東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

民主党の驚異的長期政権、年表の楽しみ(2)

2005-06-29 08:00:49 | 年表の楽しみ
私家版キネス・ブックをのぞいてみよう。
アメリカ大統領についての問題です。
アメリカの大統領で四期続けて大統領になったのはただひとり、
民主党のフランクリン・D・ルーズベルトのみである。三選さ
れた大統領もいない。三選以上されたのはフランクリン・D・
ルーズベルトのみである。かれは30歳台の終わりに小児麻痺
にかかって歩行出来なくなり車椅子の大統領として有名である。

在任期間は1933年3月4日から1945年4月12日(四期
目就任直後に死亡)まで12年間である。アメリカの憲法では大
統領の三選以上は禁じられているのではないか。その当時は認め
られていたのであろうか。ところで二期勤めた大統領は12人い
る。現在のブッシュ大統領が二期目の任期を全うすれば13人目
になる。

さて同一政党の連続政権の記録はどうであろうか。最長記録は民
主共和党の28年間である。もっとも、アメリカ建国の草創期、
19世紀初頭の話だ。1801年から1829年まで政権を維持
した。第二位が民主党政権の20年間である。1933年から
1953年まで政権の座にあった。最初の12年間はフランクリ
ン・D・ルーズベルトが四期目の途中まで、1945年から19
53年まではハリー・トルーマンが二期続けて大統領だった。
(一期目はルーズベルト大統領の死亡により、途中副大統領から
昇格)

これだけ長く政権の座にあると、思うようなことが出来る。民主
党政権の外交目標はライバルである日本を叩き潰して、太平洋の
覇権をにぎり、ペリー提督以来の悲願であったシナ大陸に勢力を
伸ばすことである。

ルーズベルトは満州国建国の翌年就任した。トルーマンは朝鮮戦
争中に退任した。このあいだの20年間のおもな歴史を振りかえ
ってみよう。日本と戦う中国各勢力(国民党、共産党)を英国と
ともに援助して、日本に対しては通商条約を破棄し、石油、鉄鋼
の禁輸を実施し、いわゆるABCD包囲網を日本に対して敷いた。
一方日本を対米戦争に引きづり込むための挑発を行った。ハル
ノートといわれる実質的な最後通告がその締めくくりである。
欧米と日本の違いはなにかというと、彼らは圧倒的に喧嘩がうま
い。相手に先に手をださせるようにもっていく。いきり立って分
別を失い大博打を打ったりすると、気がついてみたら身ぐるみ剥
がれてスッテンテンということになる。

1945年8月日本降伏後、憲法改正など占領行政で端倪すべか
らざる手腕を発揮した。その評価は立場によってさまざまである。
ある人は「キン抜き手術」といい、あるいは「無害化」といい、
「家畜化」という人もいるかと思えば占領行政が残したものを
モーゼの十戒の如くあがめるものもいる。

北朝鮮が1950年南朝鮮に侵攻すると、直ちに反撃、38度線
を越えて鴨緑江まで追撃するが、中国軍の参戦で戦線は38度線
をはさんで膠着する。

中共政権の成立とソ連との冷戦勃発と言う予想外の事態はあった
が、ほぼ目的を達成したと言えるのではないか。

余談だがフランクリン・D・ルーズベルト大統領とトルーマン大
統領はフリーメーソンのメンバーであることが分かっている。フ
ランクリンの叔父でやはり大統領だったセオドア・ルーズベルト
もフリーメーソンであった。