東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

軽率なメルケル首相の発言

2015-03-12 10:26:00 | メルケル首相
メルケル首相の発言は政治家としては軽卒であり、人間としては品位に欠ける。
彼女はウクライナ問題に付いて協議するために来日したという。もしそうなら、日本が国際問題で重要な役割を果たすと認められているわけで結構なことである。

フランスとドイツはウクライナ問題でアメリカ、欧州、ロシアの和解に熱心で動き回っているが、各国にどうしろ、こうしろとか、各国の意見等軽々しく第三者に向って公表していない。政治家なら当然である。そんなことをすれば、調停が失敗する。まさに現在の問題で自分がその渦中に有り関係国の意見や立場を熟知していても、公式の場でどうしろなどということを言うような馬鹿げた真似はしない。

一方、彼女がえらそうにコメントした東アジアの問題に付いて彼女は日本の立場や意見をどれだけ知っているのか。知ろうと努力したことがあるのか。そんなことは皆目ないと想像する。それなら黙っていなさい。70年以上前の問題で、証拠も無く戦後何十年も問題になったことが無い問題が、突如一冊の小説を根拠に恐喝のタネになっているのである。

そして日本側からは反論がなされているのである。それらを勉強したことがあるのか。それにドイツの問題と日本の問題には共通するところはない。そういう問題を認識しているのか。我々を取り巻いている連中はあなた方の相手とは全く違う。あなた方の相手はあなた方よりどちらかといえば先進国である、「寛容な」イギリス、フランスであり、ユダヤ人ホロコーストは戦争直後に疑いようの無い証拠が無数に出て来ている問題である。日本とは類似するところは全くない。

今回の発言はあなたの識見のなさがもろに露呈したものであり、これではウクライナ問題の調停も絶対に成功しないと断言できる。