コンサルタントとかシンクタンクの研究員が一般向けに書いた本は割り引いて注意して読む必要があるものである。なぜなら、彼らは情報や分析サービスを特定の顧客(政府機関、国際機関、戦略的企業)に売ってナンボという商売であり、一般大衆向けの書籍を書く理由等ないからである。その辺を割り引いても文春新書の「チャイナ4・0」は興味深い。
まして、この著者の様にアメリカにもチャイナにも要人、言論界に人的つながりがあり直接人的取材している連中の文章はフィルターにかけて読む必要がある。そうした中ではこの本は一読の価値がある。
経済成長がうまく行くまではトウショウヘイが日本詣でまでして莫大な援助とノウハウを貰っていたのに江沢民あたりからの忘恩的態度への豹変は、昔の彼らの胡麻すりぶりを知っている人たちには理解不能の犯罪者を見ているような気がしたが、この本を読むとなるほどと参考になるところがある。
あの日本に対するニコニコ、ペコペコぶりはなんだったのか。チャイナ1.0であったのである。著者のルトワック氏によればそれはフェーズ・ワンだったのである。チャイナは2000年以降国家戦略というか世界戦略を三回替えているそうである。つまり戦略的思考の出来ないチャイニーズはいずれのフェーズも5年足らずに行き詰まり、チャイナ1・0、2・0、3・0と国家戦略をコロコロと変えて来た。そして3・0もうまく行かなくなって4・0を模索しているが、それもうまくいかなくて自爆するだろうと著者は予想している。
文春新書1063「中国4・0 暴発する中華帝国」著者エドワード・ルトワック 780円+税
まして、この著者の様にアメリカにもチャイナにも要人、言論界に人的つながりがあり直接人的取材している連中の文章はフィルターにかけて読む必要がある。そうした中ではこの本は一読の価値がある。
経済成長がうまく行くまではトウショウヘイが日本詣でまでして莫大な援助とノウハウを貰っていたのに江沢民あたりからの忘恩的態度への豹変は、昔の彼らの胡麻すりぶりを知っている人たちには理解不能の犯罪者を見ているような気がしたが、この本を読むとなるほどと参考になるところがある。
あの日本に対するニコニコ、ペコペコぶりはなんだったのか。チャイナ1.0であったのである。著者のルトワック氏によればそれはフェーズ・ワンだったのである。チャイナは2000年以降国家戦略というか世界戦略を三回替えているそうである。つまり戦略的思考の出来ないチャイニーズはいずれのフェーズも5年足らずに行き詰まり、チャイナ1・0、2・0、3・0と国家戦略をコロコロと変えて来た。そして3・0もうまく行かなくなって4・0を模索しているが、それもうまくいかなくて自爆するだろうと著者は予想している。
文春新書1063「中国4・0 暴発する中華帝国」著者エドワード・ルトワック 780円+税