石原慎太郎の大罪という疑問系の記事をアップしたが、それが証明されたようだ。フジテレビの番組に出て来た石原慎太郎が「騙された」と怒ってみせたそうである。白々しい。
知っていようと、いまいと都知事として今回の事態の全責任を負うのは当たり前である。そのための権限であり、「騙された」で通るなら痴呆老人である。
これほど重大な問題を「知らなかった」では世間は通らない。これは推測であるが石原氏は知っていたと見るのが自然だろう。三期目に当選してすぐに、何の説明もせずに止めたのは「何か理由があるはずだ」とこのブログで書いた。
都幹部事務方が空洞化を決定の際か、事後かは知らないが石原氏は気づいていたのだろう。それの是正を求めなかったのは追認したに等しい。問題が表面化した時に現役知事として追求の矢面に立つことを逃れるために突然辞任したとするのが自然の解釈ではないか。
副知事の猪瀬氏を推薦した時にも不自然に感じたが、豊洲問題を隠蔽処理するためには恩をかけた猪瀬氏を後任にするのがいいと考えたのだろう。ところが天網恢々疎にして漏らさず、猪瀬氏は怪しげなフィクサーから五千万円を「あずかってしまった」。そして辞職。舛添氏が後任、彼も知っていた可能性が高いが、あるいは都庁幹部、内田ドンガラ一派に懐柔されたのか。「殿、週末は湯河原の温泉でおくつろぎくださいませ」なんて口車に乗って何も言えなくなったのかも知れない。