東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

フォト・コレクターは首相になれない

2016-09-22 09:19:59 | 国際・政治

日本の政治家のほとんどは外国の首脳と握手するとすぐにカメラの方を向くように空いている方の手で相手にうながす。これが比較的目立たないのが安倍首相である。国際級として合格である。絶対にしないというのではない。嫌みに目立たない、日本人政治家の中では、という意味である。 

最近岸田外務大臣がアメリカのケリー長官と握手した時の映像を見たが、やはり岸田氏は広島の田舎者だな。あれじゃ常任理事国入りは遠い。握手そのものが悪趣味だがそれは言うまい。握手するからにはしばし、何秒とは言えないが、しっかりと相手と対面して気持ちを確認し合う物だ。それを握手した途端に、そういう目的をほっぽり出して、カメラに顔の正面をさらす。相手にも失礼だ。 

まるで自分の顔と強国の実力者の相手の顔の写真を撮らせることが握手の目的みたいだ。そういう証拠写真を沢山とって選挙区でバラまくのが目的だろう。相手に対して失礼だし、こういう土着メンタリティーでは首相にはなれない。世界の舞台で外交の主役にはなれない。

ヨーロッパの人はあまり握手をしない。アメリカ人がやたらと握手をするから、その風習が広まったのだろうが、日本の政治家はその風習をさらに見苦しくしている。握手の時に田舎者が驚喜したように両手で包み込むのも大抵の場合見苦しい。ゲイじゃあるまいし、抱きつかんばかりに両手で(しかも相手が片手しか出していないに)握りしめて目を見つめ合ったりだらしなく笑ったりする。見苦しいことおびただしい。

マスコミも責任があるだろう。握手早々にそういう催促がカメラマンからとぶのかもしれない。上から下まで一億総田舎っぺ国家である。常任理事国入りなんて無理だ。