東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

萩生田という男、特区とは何ぞや

2017-06-16 20:17:26 | 加計問題

 特区の定義がはっきりしていれば明確に判断が下せる問題だと思うが門外漢が外野から見ていると理念というか定義というか概念は無規定であり無内容である(違うなら明確に説明してください)。

 政治主導で岩盤規制に穴を開けるなら「官邸トップ」や「総理」の意向で動いて構わないではないか。忖度もへったくれもない。メールでも命令でもどんどん下達したらいいではないか。どうしてそれをあけっぴろげにできないのか。出来ないということにこそ、うさん臭さ、不明朗さを感じる。あるいは単なる無能力、低能ということかもしれない。

 岩盤規制を壊すと格好のいいこと、威勢のいいことを言いながら、従来からの文科省の認可というお墨付きをもらうという形式(隠れ蓑)に固執し、総理の個人的友人への便宜供与を隠ぺいするのが目的なら何人も許さない大罪であることを認識せよ。

 政府が必死になって忖度はない、審議の過程に一切タッチしていないというなら、最初の大枠を決める時にも関与していないということでいいのかな。特区での事業展開は自由な入札によるなら(建前はそうらしいが)少なくとも複数の業者が応募できるようにしなければならない。

 萩生田とかいう男が添削したという文章は明らかに自由な入札を排除する目的としか考えられない。これは上記の特区の条件に付いての理解が正しければ「明確な手続き上の瑕疵それも意図的な作為的な違法行為」である。

 いろいろごちゃごちゃと審査機関を設けていて(これも制度設計上の瑕疵だと思うが)文科省が応札を審査する前に無識者(有識者ともいうらしい)の審議会があってそこでも審議したらしい。例の(広域的に存在しない)という条件は本来無識者会議の審議の過程で決めるべきものだろう。あるいは複数の応札があった場合には文科省が認可を審査する過程で判断すべき問題である。無識者会議にかける前に官邸が文科省に圧力をかける問題ではない。

 ところで萩生田という男は前に文科省の政務官だったらしいね。その時に前川氏とそりが合わなかったのだろう。別の文科省内のコネを通して非合法に圧力をかけたらしい。羽生田の持っている人脈の線が前川前次官を含んでいなくて脱線混線がおこったとも考えられる。

 萩生田の引きによると思われる文科省からの出向者が内閣府にいるらしいから、これらの筋が非合法に絵図を書いたことは十分に推測できる。よく言うよ、圧力をかけてないとか干渉していないなんて嘘を。

 


安倍官邸の見当識喪失状態について

2017-06-16 07:45:19 | 加計問題

痴呆症の診断の一つとして見当識の喪失がある。自分の生年月日が思い出せない、自分の名前が書けない、今年の年号は?、今日が何日か、何曜日か言えない、などをチェックする。

 政治家の場合、国民の注視するなかでの(つまりテレビ視聴者の目を考えて)自分の立ち居振る舞いに気を配るということであろうか。安倍さんはもともとこう言う点では保守政治家としては珍しく目配り、気配りのきいているほうであった。

 しかし、森友、加計問題ではそのような見当識はまったく見られない。あれで強硬突破出来ると考えて少しも疑わなかったようである。簡単に言えば発狂した様に見えた。菅官房長官もいつもの無難な応対が出来なくなっている。彼の場合はなにか意識下で強いやましさがあったのかも知れない。官邸の最高レベルというのは彼のことだろう。

 森友問題では財務省幹部の反吐が出るような国会答弁をたしなめるのが首相、官房長官の役目だろうに。反吐発言の影に隠れては正体みたり、と言わざるをえない。

 菅氏が「官邸の最高レベル」が自分の事であることを反射的かつ断定的に(カテゴリカリーに)否定する理由がわからない。「ああ、私の意志ですよ」といって何の問題があるのか不思議でならない。なにかまだ隠された理由があると推測せざるをえない。(入札のはるか前に加計学園だけを予定してごり押ししたら経済犯罪になると自覚しているのか)。

 安倍首相の場合、この急変は薬害かもしれない。かれは前回の辞任理由となった難病の治療薬を常用しているというが、それが精神的な副作用をもたらしているのか、マスコミは取材すべきだろう。

 とにかく、安倍氏の人格が急変した様な印象を国民は受けている。あるいは安倍氏が官房スタッフのコントロールを失うほど見当識を喪失しているのか。これは119番ものである。