東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

フロリダ・パラリンピックの成果は

2018-04-04 07:58:59 | 東アジアの悪友

 各種改竄問題で満身創痍の安倍首相は起死回生の妙案をもってフロリダのパラリンピックに行く。ここで結果が出れば九月総裁選挙の目(芽、どっちかな)は残る。

 アメリカにとって北朝鮮問題の最終的解決は北朝鮮核戦力の破壊である。それは運搬手段の破壊を含む。基本的には核能力の破壊と長距離運搬手段の破壊である。それが最低の条件である。中距離ミサイル戦力の破壊ももちろん重要ではあるが、これは日本にとっては死活的課題である。

 安部首相は日本が射程に入る中距離運搬戦力の完全除去が絶対の条件であることをトランプ大統領に伝えなければならない。この条件をトランプと合意できるかどうかが合格点となるだろう。拉致問題の解決も重要だが、こちらのほうがはるかに大きな安全保障上の課題である。

 この目標を達成する唯一の手段は北朝鮮へのアメリカ軍の無血進駐であり、運搬手段を含む核戦力の無力化は米軍によって実施され確認されなければならない。これまでの歴史から見てこの作業を北朝鮮に任せて、だまされないということはありえない。

 このプロセスがきたる米朝会談に臨む米国の条件となるであろう。ボルトンが政権に加わった現在ではこの方針でいくものと考えてよい。この合意が得られた場合のみ日本は米軍の駐留経費とか作業費用の一部を負担することになるであろう。米軍駐留規模は数千人から一万人は必要ではないか。いずれにせよ師団規模の兵力の進駐が必須と考えられる。