このブログでもマイクロソフトの悪徳企業ぶりを再三指摘したところであるが、新内閣でも本格的にIT問題を取り上げるなら、日本独自のOS開発を取り上げてほしい。日本の安全保障と技術開発の安全性を確保するためには日本独自のOSが必須である。
日本の政府および民間企業でパソコンとMSのOSでまかなっている部分がどのくらいあるか手元に資料は無いが、相当の部分になるだろう。毎日数回もアップデート要求が来る欠陥商品は排除しなければならない。それが政治家の責務である。頻繁なアップデート要求は、裏を返せば発売後何年たってものリコールすることに相当する。
また、マイクロソフトは事前の予告も案内もなく、顧客の了承も得ずにバージョンアップする。そのために、断りもなく勝手に顧客のパソコンに侵入する。顧客のデータに断りもなく侵入する。犯罪行為といっても過言ではない。あたらしいIT政策ではこうした行為に対して公正取引委員会、法務省などが厳罰を持って臨むことを銘記すべきである。現在、政府は何の規制もしていない。
バージョンアップにより顧客は使っていたソフトが突然動かなくなることがある。こういうソフトは絶対に使ってはいけない。特に官庁業務では絶対に使ってはならない。また、バ-ジョンアップするたびに操作方法やメニューが案内もなく変更される。顧客は新方法をメクラメッポウに探し回るわけだが、業務は中断し、担当者はパニックに陥る。
マイクロソフトの過去のバージョンアップの大部分は、とくに業務用には使用することのない、ゲームや音響、映像などのためにフリルがほとんどで、この改修のためにかかるソフトに関係のない大多数の顧客が甚大な迷惑をこうむっているのである。
官庁業務ではMSOSは絶対に使ってはならない。
費用対効果の検討も必要だが、昔のように専用回線と日本独自の運用プログラムによるITシステム運用の比重も増やすべきだろう。安全性は金に換えられない。
そしてIT開発にかかわる人材の問題である。このブログでも取り上げたことがあるが、政策決定者(今回新設された大臣ポストなど)の能力と実際に開発に携わる人間の識見が同レベルでなければならない。
これまでは、IT政策の決定者にはITの知識も識見もなく、ただメクラ判を押すだけであった。一方開発担当者は識見も広い視野もないアンチャン・クラスのゲーム・フリークであった(ごめんね)。今度のIT担当大臣は自民党きってのIT通だそうだ。IT通というのはなんなのだ。単にスマホやゲーム端末を器用に操れ、若者のように指入力が素早く出来るだけだったら、大変なことになるよ。新大臣はITについて広い視野と展望があることを期待するしかない。
以上の要件を整備して骨太のIT政策を推進してほしい。