東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

三代四皇子のわがまま

2006-09-02 08:08:48 | 社会・経済

昭和天皇と良子妃との婚約問題、いわゆる宮中某重大事件である。お互いに表立っては周りのものが騒いだ事件だが、昭和天皇は元老たちの意見を採用しなかった。ある意味で最初の「自己主張」であった。このことの評価は難しい。ただ一ついえることは、大正デモクラシーという汚泥のなかに狂い咲いた右翼の言論活動、大衆示威運動を勢いづかせ、自信を付けさせたということである。太平洋戦争末期には軍部が右翼を押さえ込んだが、昭和初期には「税金泥棒」と電車のなかで罵られ軍服を着て町を歩けなかった軍人がのしてくるのに右翼の力は大いに貢献した。

次は今上天皇と民間財界人の家庭からの美智子妃である。戦後の象徴天皇制に一つの形を与えるのに成功している。美智子妃のご性格と実家の慮りがよい結果に結びついている。

さて、現皇太子と雅子妃殿下である。女性週刊誌ではないが、大きな問題を抱えている。将来も皇室制度の根幹に影響する波乱が予想される。

秋篠宮の場合もご意志(わがまま)を通された例であろう。しかし、報道から拝察するに、ご本人の性格と実家の配慮から美智子妃のケースに似ているように思われる。

ご結婚にあたって相手の性格と実家の心構えが重要なのは、恐れ多いことながら地下の事情と異ならない。しかし、皇室の場合は、とくに民間出身者を選ぶ場合はこのことはきわめて重要である。


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