東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

小さく感じる「モスクワ」

2022-04-16 07:44:48 | 政治(内政、外交、軍事)

 ロシアの黒海艦隊の旗艦が沈没したというニュースが昨日あった。テレビの映像を見てずいぶん小さいな、と思った。全長186メートルだそうだ。排水量1.2万トン。
 私の記憶に残っている旗艦と言うと、真珠湾攻撃を行った日本の連合艦隊旗艦「長門」ぐらいなんだが、その記憶に比べるとおもちゃみたいなんだね。それでインターネットで調べたのだが、現代の旗艦と言うのはあんなものらしい。アメリカ第7艦隊の旗艦、ブルーリッジだったかな、あれもモスクワと同じくらいだ。
 旗艦があっさりと沈没させられるとは呆れる。ウクライナの発表によるとたった2発のミサイルで撃沈されたらしい。もっともロシアは爆発事故という自沈説を主張している。
 ところで真珠湾攻撃の時の連合艦隊旗艦「長門」だが長さは225メートルとそんなに変わらないのは意外だった。ただし排水量は4.6万トン。と4倍だ。それに写真で見る威圧感が全然違う。もっとも長門は戦艦だった。現代の旗艦は主として通信の中心で巡洋艦クラスを当てるらしい。
 あっさりとウクライナのミサイルで沈没するのはお粗末だし、もし自沈とするなら、乗員の練度が相当に低いと見なければならない。ここでもアメリカは将来への貴重な情報を得たのではないか。
 たしか、ニュースでは沿岸から100キロぐらいの近海をウロチョロしていたらしい。ろくに防護手段もない通信専門の旗艦をそんな近海まで持ってくるのも素人考えでは無謀だ。旗艦らしく離れたところから指揮を執るべきじゃないかと、ド素人は考える。
 現代戦では核は持っていても使えない。使えば終わりだ。自分だけが生き残れる可能性はない。だから使えない兵器である。これからの現実的な戦争は、いわゆるコンベンショナルな兵力の戦いに必然的になる。従来型の兵器でも、いくらでも強力な兵器、戦術を開発で出来る。
 今回のウクライナ紛争はウクライナを支援するアメリカの軍事能力がロシアを圧倒している。ロシアは第二次大戦から進歩していない。
 要言すれば、ロシアは自爆的、ハルマゲトン型の世界戦争しか出来ない。分かり易く言えば、個人レベルでは日本でも多発する、例の「秋葉原事件」タイプしかできない。アメリカは地域的に精密な戦争能力があるということだ。
 ところでプーチン一派の精神状態はどうなのだろうか。秋葉原事件の犯人と似ているのかな。

 



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