昨日曜日の愛知知事選挙と北九州市長選挙のマスコミの分析がなっていないネ。柳沢大臣の発言がどう影響したかなんていっているが、さっぱり説得力がない。どうせ選挙や政治なんていうのは曖昧、いい加減でファジーなものだからよく分からんよ、と正直にいうなら何も言わないんだがね。
両方の選挙とも前回は与野党の相乗り候補だったらしいが、まず勝った負けたをいうなら、柳沢発言直前までの両陣営や『評論家』や『選挙予想屋』の見積もりを明らかにして、それに対してどうだったかと言ってもらいたい。その際には郵政民営化造反議員の復党問題の選挙民に対する影響がどう予想されるかが主要なポイントになるだろう。
それからマスコミや予想屋(政治評論家とも言うらしい)の柳沢発言後の予想を述べよ。そしてそれを選挙結果と比較せよ。そんなことは出来っこないて言うのか、もっともだ。そうしたら柳沢発言の影響などとツベコベ言わないことだ。
なんとかいう、青木とかいったかな、参議院の自民党のボスみたいな顔をしている田舎オヤジがいるだろう。青木幹雄だったかな。彼の発言も珍奇おくべからざるものがある。柳沢発言は参議院選挙に重大な影響を与えるなんていっている。そうだったら、参議院選挙に勝つためには郵政造反組の復党が必要だなんていった責任はどうなのだ。明らかに世論の大きな反発がある。逆効果ではなかったか。とくに無党派層と言われる選挙民の行動に大きな影響を与えるだろう。
青木参議院自民党議員会長は参議院選挙が負けたら、すべてを柳沢発言におっかぶせるつもりらしい。自分が言い出した復党問題の責任は頬被りをして。
要約するとこうなる。昨日の選挙結果は善戦だったのか。それとも予想外の苦戦、敗北だったのか。愛知はトヨタの組合が強くてもともと民主党の地盤だ。そこで自民党は独自候補を立てて勝ったわけだ。
北九州は、わたしは良く知らないが、炭鉱などの斜陽産業の一次産業労働者のまちではないのか。夕張を大きくしたようなところだろう。もともと野党が強いんじゃないの。そこであの投票結果はどうなのかという評価だ。北九州については官僚の天下り候補を自民党が立てた作戦が間違っていたと思う。
柳沢発言前で郵政議員の復党以外にもマイナスの影響が自民党にあったと思われるスキャンダルも多い。本間税調会長とかね。その成分分析もしなきゃいけない。ま、マスコミ労働従事者諸君、ヒマがあったらその辺の分析をしてくれたまえ。