東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

猪口邦子、叩き良化か

2005-10-17 10:56:59 | 小泉首相のマドンナたち

お久しぶりです、とテレビを見て言えたのは特徴ある顔の輪郭のせいである。

化粧はまったく変っている。これが成人のマジョリティを占める縦長の顔だったら分からなかったであろう。小泉さんのマドンナで幅広の人は始めてだろう。田中真紀子、川口順子、小池百合子みな標準の面長である。

数年前までよく政府が乱造する**審議会風景の放映で猪口さんはテレビに登場していた。

特徴のある顔と特徴のある化粧、満面の笑顔で画面いっぱいに迫る。その意味では彼女の当時のコスメティック・アドバイザーは成功したといえる。よく言えば、歌舞伎役者の白塗り化粧を、あるいは島原のおいらん化粧を政府審議会に持ち込んだわけだ。テレビのカメラマンも彼女に焦点を当てないとハレーションをおこすからだろう。

悪く言えば厚塗りのたぬきということだ。まさかあの悪趣味な化粧が普段の彼女の趣味だったということはないだろうと思うがどうだろう。その効果があったのか、小泉さんの思し召しにかなって、なにやら大使職にありついた。しばらく、見かけないと意識したわけではないが、今度の衆議院選挙で出てきて、そういえばしばらく見なかったなと思ったのである。意識の流れというのは書くと長たらしくなるね。

あの白塗りは審議会でのテレビ写りを意識したものか、あるいは普段も彼女の化粧なのか、さすがに外国では通用しなかったのであろう。今度見たら普通の化粧になっていた。しかし、丸顔は相変わらずだ。当たり前だ。丸顔の女性というのは扱いが難しい。もっとも癖馬乗りに定評のある小泉首相だ。うまく乗りこなすだろう。田中真紀子を乗りつぶしたように。

彼女の実力は? 競馬でいえば叩かれて一変したかどうか、これからの仕事でわかる。


片山さつき、佐藤ゆかりの国会デビュー

2005-10-08 09:07:29 | 小泉首相のマドンナたち

民主党の郵政対案について片山さつき、佐藤ゆかりの両女史が国会で質問したとな。

新聞やテレビのコメンテーターなる益体(ヤクタイ)もない連中が見当外れなことを言っているが気にせずに頑張ってください。

この際、片山さつき氏については、中途半端なヘアスタイルをやめておかっぱにすることをすすめたい。今の髪型では額半分しか隠せない。昨日の質問中継でもテレビ画面で幅1センチ以上はあるかと思われるゲジゲジ・シワが明瞭に見える。二本まで確認。あとは

垂らした前髪に隠れて確認できず。眉毛まで垂らすおかっぱにしなさい。どうせ、今の髪型も流行おくれの少女風だ。気にせずに思い切っておかっぱにしなさい。

佐藤ゆかりタンは颯爽たるデビューをしましたね。手が震えていたって?、色っぽくて好いではないか。原稿が棒読みだって?、初々しくてよろしい。大体古手の連中でも演説や議論がうまいと感心させる議員はいないではないか。つまらんことは言わないほうが良い。

郵政民営化の目的は350兆円にものぼる預金が無能強欲な役人のもとで死に金となっているのを民間で運用して活性化しようということと理解している。それでよろしいか、小泉さん。

政府系金融機関の整理統合、医療保険の改革、いずれもよろしい。問題も大きいから全力で取り組まねばなるまい。しかし、郵政法案と同じくらい全力で取り組まなければならない問題が残っている。忘れてはいないかと心配なので言っておこう。

パチンコは年間30兆円の売り上げがあるそうだ。これはフローである。郵貯は350兆円、これはストックである。両者拮抗する規模といえよう。郵貯は死に金、死蔵金である。パチンコ売り上げ30兆円は殺し金である。日本国民を破壊する殺し金である。

溝口敦という人が「パチンコ、30兆円の闇」というノンフィクションを書いた。話の持っていき方には甘さがあるが、ノンフィクションだからデータは信用してもよかろう。

パチンコ屋経営者の80パーセントは半島系という。この業界は医者と並んで長い間脱税二大業種であるが、「税金で持っていかれるなら将軍様に送ったほうがいい」というそうだ。それが、核の開発、ミサイルの開発、日本に照準をあわせた配備そして北の権力維持の資金となっている。

小泉さんと北との関係には明瞭でない、理解しがたい胡散臭いものがある。そこに一抹の不安がある。まあ杞憂であろう。「殺し金」産業解体が郵貯、医療保険の改革と並んで国家の最重要政策であることを忘れないようにしてもらいたい。


靖国問題は裁判になじむか

2005-10-02 10:14:16 | 靖国

先月30日大阪高裁が妙な判決を出した。

台湾の原住民と大陸シナ人との合の子たちが、小泉首相の靖国参拝で「民族的、宗教的人格権が侵害された」として損害賠償を求めた控訴審で、大谷正治裁判長は「利益侵害はなかった」として原告の請求を棄却したが、裁判長は「首相の靖国参拝は憲法の禁止する宗教的活動にあたる」と余計なことをいった。

余計なこととは、原告の損害賠償請求の棄却という判決には如上の裁判長の「個人的信条、判断」はまったく影響を与えないからである。こういうのを傍論というらしい。ワキの話ということだろう。なぜこんなことを付け足すのか。判決にかこつけて特定の司法労働者の主張を挿入する「言い得」を許していいのか。

原告の訴状にあるとかいう「民族的、宗教的人格権」というのも聞かない言葉だ。特定の主義者集団の作り出した生煮えのハンバーグみたいなものだろう。あたらないように気をつけよう。ひとり10万円の損害賠償を求めたそうだ。

そういえば、前日29日には似たような訴訟に東京高裁で正反対の判決が出た。「小泉首相の靖国参拝は政教分離を定めた憲法に違反し、精神的苦痛を受けた」と戦没者遺族がひとり10万円の慰謝料を求めた裁判で、一審の千葉地裁は「首相の参拝は私的で、違憲主張は前提を欠く」として請求を棄却した。29日東京高裁の浜野裁判長は一審を支持した。

両方とも一人10万円と同じ額を請求しているあたり、おなじ主義者集団の弁護士がからんでいるのだろう。それにしても芸が細かい。「民族的、宗教的人格権」と言うかと思えば「精神的苦痛」といって見たりする。類似の訴訟は平成16年2月以来10件あるらしい。みんな意匠を凝らして訴状の内容に工夫をしているのであろう。おっと、このうち高裁までいったのが4件あるから、訴訟としては6件ということかな。地裁高裁延べで10の判決が一昨日までに出たわけだ。

これを分類して見ると、参拝の公私の判断については公的とする判決4例、私的とするもの2件、判断をしていないもの4件となる。また、憲法判断については、判断せず、とするものが8件、違憲とするものが2件である。

公的、私的と判断する理由としたものもバラエティに富み(言い換えれば取りとめもない)、トリビアリズムに堕している。要するに、裁判所の判断することではない、客観的な議論など難しいものであることを示している。公用車を使ったからどうのこうの、玉ぐし料をポケットから出したとか、記帳で肩書きを書いたかどうか等など。こうしてみると、「判断せず」とした判決は司法労働者の身の程をわきまえた適切なものと言う事が出来る。

大体、憲法で原則論を漠然と示しているものは、その具体的な解釈、適用について裁判所、特に下級審で理屈を捏ね回すのに適していないものが多い。靖国訴訟がそうだし、選挙の際の一票の格差の問題などがそうであろう。「一票の重み」については最高裁の判断が出ているようだ。政治家は謹んでお受けするように装っているが、腹のそこでは今に至るまでやる気はない。

つけたり(田舎言葉で付け足しとも言う):いい忘れた細かいことを記す。

大阪高裁の判決では首相の参拝のためにインターネットのアクセスが増えて、なんだっけ、国民の間に靖国参拝者が増えるという「悪影響」をもたらしたというのがあった。こんな意見は愚者か狂人でなければ吐けない名言である。シナ、半島が理不尽なイチャモンを付けてきたからこそ、国民の関心が高まったのではないか。かく申す拙も靖国なんか首相が参拝してもまったく関心がなかった。朝日新聞が悪大陸、半島の代弁をして大量の思惑報道をしてくれたおかげでこうして一文をものするまでに関心が高まったのである。

ところで、インターネットについて、おかしなことを判決で言っていたが、どういうことだったかなと思っていたら、さすがは朝日新聞。10月1日の社説で参拝賛成者の首でも取ったように得意満面で引用している。

「神社のホームページのアクセスも急に増えた。これらは<特定の宗教を助長、促進する役割>を果たしたことをうかがわせる」だと。この狂人の書き流しがすんなりと一部読者の頭には入るのだろうか。おそろしいことだ。

1日の朝日新聞の社説は「司法の判断がこれだけ分かれた以上、参拝を強行すべきではない」とある。司法の判断がとりとめなく拡散している事実こそ、この問題を司法の場に持ち出すことが間違いを示しているのではないか。前段の事実認識はよし、後段の結論は分裂病者、主義者の特徴である。

朝日新聞の社説は「外国からの批判とは別の話である」と締めくくっている。悪大陸、悪半島にご注進、ご注進と内通して外から圧力をかけることに失敗したので、1,2のおかしな判決を盾にとって強弁しようとするらしい。ご苦労さんと言わざるをえない。

靖国問題にせよ、選挙制度にせよ、民間で意見を戦わせるべきものだ。選挙制度などは、意見を集約するなら政治的過程を経て行うべきものだろう。断じて舌足らずで思想未熟な司法労働者諸君の意見発表の場所としてはならないのであります。