東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

日英同盟 平間洋一著 2

2015-09-09 08:39:09 | 安全保障
これは角川の編集者の責任もいくらかあるであろう。
非常に記述が錯綜しており、整理されているとはいいがたい。
それを補うためにも年表を付することは絶対必要であった。
また索引も必須であろう。文献目録あるいは出典リストも
あった方がよかった。

「日英同盟」平間洋一 角川ソフィア文庫

2015-09-08 09:48:30 | 安全保障
大正時代が分からないと未来の方針を立てられないとは再三このブログで繰り返して来たことである。「坂の上の雲」など百万回読んでも何も出てこない。幕末偉人伝とか龍馬、西郷などが主人公の物語を百万回読んでもなにも出てこない。

未成年のマスターベーションみたいなもので、ボーっとなって終わりである。で大正時代の柱の一つが「日英同盟」である。「我が国外交の骨髄だか精髄」である。

この問題に対する書籍は皆無に近い。わずかに有るのはノンフィクション作家(つまり専門家ではない)のものか、モノグラフである。モノグラフは私の射界にないが、かなりの数が有るかも知れない。しかし性質上、ミクロ的分析がほとんどであろうし、近視眼的なものが多いのは疑いがない。一般的に読める物で価値の有る物は皆無であろう。「であろう」としたのは読書量の少ない小生の謙遜にすぎない。

そこで頭書を最近読んだ。海上自衛隊出身で現在慶応大学教授らしい。軍事史が専門らしい。一読了解というほど、文章は明快ではない。また、250頁に詰め込みすぎている。なにしろ太平洋戦争から現代の安全保障問題まで触れている。せめて上下二冊にしてもうすこし丁寧に書くべきだった。

だが類書がないとなれば、これを参考にして資料を広げて行くしかない。そういう意味では貴重な書である。最初から偏向しているプロパガンダ臭いものは研究の核とはなり得ない。その点では本書は合格のようである。

著者の資料は当事者の回顧録なような物もあるが、圧倒的に多いのは内外のマスコミの記事、ジャーナリズムに発表された外交問題の主張などである。政府資料(公式、非公式)は非常に少ない。これは無理のないことではあろう。

したがって「読み」には注意が必要である。ま、労作としなければなるまい。

パンギブン(?)国連事務総長解任決議を

2015-09-06 08:58:51 | 東アジアの悪友
上記の名前はうろ覚えだ。ようするに韓国人の今の国連事務総長。北京の抗日記念行事に出席した男である。日本が事務総長は国連憲章で定められている「中立でなければならない」として抗議したら、「中立」は間違いで「公正公明」でなければならない、だから抗日記念日出席は問題ないといったそうである。

日本の民主党諸君は自民党の抗議に和して激しく抗議しなければならない。「憲法」の条文を聖書の様に崇める普段の論調からして、民主党がおそらく憲法よりも有り難がる「国連憲章」違反を激しく糾弾しなければならない。

中立であるからこそ、国連ひいては事務総長は各種の国際紛争(パレスチナ問題など)の仲裁者をして来た。中立が守れなければ意見の相違を調停したり紛争の調停者たることは出来ない。

なにが「公正公明」であるかは価値判断によって鋭く対立する。だから国際紛争は発生するのだ。国連事務総長のごとき「小使い」にはそのような価値判断は許されていない。

日本は国連に事務総長解任決議を直ちに提出すべきである。そして決議が採択されるまでは国連分担金の支払いを停止すべきである。

東京五輪エムブレム問題のプロとコン

2015-09-03 09:55:01 | 東京五輪
プロとコンと言ったからには立場を明らかにしなければならないが、正直、どっちの立場でもない。順不同に箇条書き的につぶやくと、

:: 画像検索ソフトの観点から::
反佐野の根拠はグーグル等の画像検索ソフトのアルゴリズムに依拠することになる。恐ろしいことだよ。IT妄信世代の末路を見るような気がする。

勿論複数の画像検索ソフトが同じ結果を出したら論拠が1パーセントほど高くなるとは言える。また、ひっかかった事例を人間の目や別の角度から絞り込むということで多少の精度はあがるだろう。種明かしをすると、みんな同じアルゴリズムを使っていたりして(笑い)。

::骨相学の見地から::
頭骨の印象が特殊である。舛添知事もかなり特異であり類似点が多い。古い話で、カラミティ・ジェーンという西部劇があった。災厄女ジェーンとでもいうかな。どうもカラミティ舛添という不安が拭えない。彼が登場してからケチがつき始めた。勿論ロンブローゾ的根拠があるかどうか、わからないから、突っ込んでもらっては困る。

それと佐野さんの目付きね、ちょっと類を見ない陰険な印象だが、あれは昔から普段の彼の目付きなの。どうも問題が起きて追いつめられてからプレッシャーを背負った表情に見えるが。これも舛添氏に印象が通じる。

::世論調査の現況::
最初から東京都民の関心は低く積極的賛成の比率は世論調査では少なかった。石原元都知事あたりが必至であおって数パーセント上昇した記憶が有る。こう言うことは一旦決まってしまえば表立って反対しなくなるものだが、マスコミはもう一度現時点での五輪意識調査をしてみたら面白い数字が出るだろう。マスコミはしっこないがね。


森さんは辞めざるをえない

2015-09-02 07:15:12 | 東京五輪
五輪エンブレムの問題、デザイン問題はトウシロウだが、昨日の記者会見を見るとやはりコピーということなのだろう。五輪プロジェクトの組織風土がたるんでいる。あるいはそもそも組織としてのテイをなしていないのだろう。事前にフィルターがかけられないのは、国立競技場の問題もエンブレムの問題も。

非常に気になるのはどうしてこうなってしまったのかということで、マスコミが解明してくれるだろう(あまり期待していない)。新競技場のときは比較的犯人ははっきりしていて、おかっぱ頭の関西の老人の跳梁を許したということだ。安藤とかいったかな。

エンブレム問題は少しずつ経緯が出て来たが、これも新国立競技場の場合の様に、佐野氏を強引にサポートする(能力、知恵のない)部外者(政治家とか政治家の家族とか)が背後にいた可能性を感じさせる。もしそうなら、こんな連中の跳梁を許してはならない、国家的プロジェクトの推進の場で。

これだけのチョンボを連チャンすると、さすがに世界のマスコミのトップニュースになる。テレビの7チャンネル、これはなんていう局かな、むかし東京教育テレビとかいったか、外紙を紹介していたが一様にEmbarrassmenntという言葉を使っている。それはいいが、この言葉を「恥」と訳しているのは、それこそ7チャンネルの恥さらしだよ。

エンバラスメントというのは当事者が困惑するという意味でたしかにその通りでその意味で外紙は使っている。当事者が恥ずかしく感じるという語義もあるが、恥と「恥ずかしく思う」は主客が違う。恥とは外部の目から、あるいは外部の印象を忖度していう言葉でこの訳は大学センター入試なら落第だ。
語源学には詳しくないがハラスメント(はやり言葉,)に「の中に」の意味のenあるいはemの接頭辞をつけたものだろう。あくまでも自意識レベルの困惑と言う意味だ。自分をハラス(メント)する、恥ずかしくて穴があったら入りたいという意味である。Barrasの語頭のBはHの転訛した物ではないか。間違っていたら『恥ずかしい』。

くだくだ、このようなことを講釈することもなく、直感で恥と訳すことが自分の無知をさらすことであると認識できない人間はジャーナリストになるべきではない。

それこの日本のマスコミの恥をさらしている。