今日現在北京で、6者協議が行なわれている。18ヶ月前に、核を放棄すると北朝鮮に約束させておいたことが、チャラになったことなど何処吹く風で、交渉に臨む。それは堂々とした北朝鮮の態度である。
偽札や偽タバコ、それに麻薬や覚せい剤などで外貨を稼いでおきながら、凍結した金を返せとい言うし、出来損ないの核実験をやっとしたからと、核保有国扱いしろと居直る。北 朝鮮は巧みな外交を展開している。瀬戸際外交などと、揶揄などしていられない。彼らは次第に成果を見せている。
今回の交渉も、結局は核を凍結するのが精一杯の成果であろう。そこで北朝鮮は、まんまと食糧や燃料や外貨をせしめることになる。チェイニーもボルトンもいなくって、中東に忙しいアメリカの現状は格好の餌食である。
日本はというと、拉致問題の進展がなければ、経済制裁を続けると、安倍お坊ちゃまは言 わざるを得ないだろう。ところが他の4者は、核の凍結で経済制裁を部分的にも解除することになる。そうなると、日本一国の経済制裁は効力もなく、全く無意味になる。
今回の交渉結果で、日本が孤立することになる。北朝鮮が、何かの見返りがない限り、拉致問題に関して日朝協議に応ずる気配などない。安倍お坊ちゃまは拉致問題に強硬な姿勢で、総理になったようなものである。ここはひけないだろう。
核開発を巡って、イランに対する経済制裁が国連で決議されても、アメリカが日本に相当協力に後押ししても、経済支援をやって大量の石油を購入している日本は、イランに経済制裁などできるわけない。
外交は、理念ではない。結果であって、目的しか存在しないようなものである。北朝鮮やイランは外交に何を求めているのか、見極めなければ日本の外交は、アメリカに隠れるだけであってないような存在になってします。