そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

消費税でブレる民主党

2010-07-01 | 政治と金

選挙直前に、菅直人が自民党案に悪乗りする形で消費税10%をぶち上げた。民主党のマニュアルにもなく、党内での検討の経過も明らかでない。選挙で不利100630なことを打ち出す勇気は評価したいが、これは自民党との違いを打ち消す作用にはなっている。自民党が戸惑っているのが見える。

参議院選の民主党立候補者も、消費税に触れないか条件を必ず出すようにしている。無駄の削減と介護や福祉に用いるべきというのである。消費税増税については与野党とも前提はあまり変わらない。

しかしながら、昨日(6月30日)に、菅直人が山形でぶれ発言をした。300万、400万と所得の低い人たちの消費税は還元するべきだと言うのである。そんな厄介なことができるのであろうか。だったら徴収しないか、食料品などのように、誰もが必要なものの税率を下げればいいのである。

菅直人がモデルにするイギリスの一般消費税は17.5%である。子供用品と食料はゼロである。他の商品との境界が難しいが、メリハリははっきりしている。菅の提案する、徴収後に還付することより、よほど解りやすい。そのイギリスは、消費税20%を国民に示している。

過去消費税を選挙前に発言して勝利した政党はない。消費税の必要性の問題もあるが、選挙期間内でぶれ発言することが命取りになっている。菅直人も同じ過ちを繰り返すのであろうか。民主党は過半数を取れないのではないか。

コメント (2)
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