そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

信念を曲げた法務大臣

2010-07-29 | 死刑

今回の参議院選挙で落選し、すでに9月の民主党大会後の組閣で去ることが決100728 まっている、千葉景子法務大臣が死刑執行を行った。彼女は、死刑廃止論者である。就任の記者会見でも、死刑に対する姿勢を質問されている。何かいい加減で生半可な回答を行っていた記憶がある。

法の遵守は解らなくもないが、何か唐突な感は否めない。彼女の踏ん切りとして、死刑執行に立ち会い命が消えるのを確認したことや、その後の会見で、国民的議論の契機にとか、処刑場の公開などを指示している。信念を曲げた、彼女のせめてものささやかな抵抗であろう。

民主党政権になって、つまり千葉大臣になって初めての死刑執行である。鳩山家の二男坊ちゃまよりはましかもしれないが、何故彼女がと思われる。今回の執行で更に、死刑の存続について議論が深まるとは思えない。話題になっただけで終わる可能性の方が高い。

死刑廃止議員連盟の会長である、亀井静香のコメントが正しい。「議員が日ごろ行っている言動、信念とかけ離れたことを簡単に行う、これでは国民の信用が得られない」と彼はコメントしている。その通りである。

日ごろの言動と大きく異なったのは、鳩山由紀夫の普天間問題である。その他何かと野党時代とは異なる発言や行動を、民主党議員に多く見られる。野党時代とは異なったのは解らなくもないし、時間的に取り組むことが難しい問題もたくさんあるだろうが、説明もなく簡単に変えてしまう。

菅首相が、新たな安全保障と防衛問題を発表しそうである。ここにも大きな前言撤回があるものと思われる。

コメント (3)
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