今日の衆議院総務委員会で驚きのことが明らかになった。NHK籾井勝人会長が、就任時に経営委員全員に、辞表を提出させていたことが判った。
会長になって、NHKをこれまでの方向から自分の意向を反映させようとしていたことがはっきりした。会長の意向にそぐわない委員を辞めさせるという意思表明である。
委員会では、辞表提出を強制したのかという質問に、人事に関する案件には答えることができないと述べていた。辞表提出は事実であった。
委員会では止む無く個々に聞いたが、全員が日付を空欄にして提出したと述べた。
委員の辞表提出を受けて、その趣旨を正された籾井は、「委員は事実を述べただけである。それはそれで結構である」と回答した。答えなかったという表現の方が正く、人事権・罷免権をちらつかせての強制と言える。
会議録を見てくれともべていた籾井だあるが、就任会見の発言を、「どこが悪いのか」という無神経ぶりである。浜田委員長は、ご自分の置かれている立場をわきまえるように忠告はした、と述べていたのが救いである。
こうした一連の発言で、「不偏不党」とお題目のように唱えているが、本心は全く逆であることが判った。もうすでに、安倍首相の意向には逆らいませんと述べている男の発言である。
このやり取りを、NHKは報道しなかった。
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春誓い羅臼港