橋下徹が大阪市長を辞任して、再選挙をするということである。大阪都構想が議会を通らないために、都構想だけを争点にして大阪市長選挙をやるというのである。
大阪市民を馬鹿にした話ではあるが、彼には引くような発想がない。二の矢というか敗北を考えた行動がとれないのである。
自らの主張が正しいから、通らないのは理解できない相手が悪いのだというのであろう。戦前の軍人と同じ思考形態である。
そう言えば、慰安婦問題にしても一旦発言したことは撤回しない。同じことを言い続けるか、相手を誹謗するのがせいぜいである。
日本の軍人、とりわけ陸軍は敗戦を想定していなかった。鈴木勘太郎が敗戦への道を考えていても、沖縄が壊滅しても、原爆が落とされても、日本中が空襲にあっていても、本土決戦を唱えていたのである。橋下の行動は、まるで旧陸軍と同じ戦略である。
仮に今度の選挙に勝った場合には、橋下は何をしでかすかわからない。民主主義とは、あるいは民意とは議会の存在とは何かも、狭量な彼の脳細胞には存在しない。民意を受け止めることが出来ないのである。
選挙にうってつけの男であるかもしれない。彼の支持者だけでこの世が構成されているのではない。政治家として活動してもらうには不向きの男である。
羅臼港
春誓い羅臼港