そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

朝鮮通信使に学ぶ平和の手法、話し合い文化交流こそが平和への道

2018-01-22 | 平和

NHKBSの、「平和の使節”世界記憶”に 朝鮮通信使登録への道」を見た。安倍晋三はNHKに慰安婦問題は報道しないように圧力をかけている。杉原千畝の千畝(ちうね)も読めない無学な男は、朝鮮の他のことについては良く解っていない。NHKもこうした報道、ドキュメント番組は何とか頑張っている。時には安倍晋三の無学はありがたい。目が届かないのである。
番組は日韓(韓日)共同学術会議が根気よく何度も開催され、討論の重要内容に説いては丁寧に日韓の学者の主張の違いを追っていた。特に韓国王が江戸幕府に送った親書が、朝貢と過去日本側に利用されていたことが取り上げられ、登録に難色を示した。韓国側にその本物が残っていなかったが、写しをつけることで登録にすることで合意した。
また対馬を治めていた宗義智について、朝鮮通信使への道を開いた人物とする日本の評価に対して、豊臣秀吉の朝鮮侵略に手を貸した人物という韓国側の見解が根強く登録から外すことになった。
こうした両国の共通点を確認する作業を重ねて、共同学術会議は2016年3月にユネスコに登録を申請した。昨年2018年10月31日に「世界記憶」に登録されることになった。登録に関わったのは日韓の学者のほか、釜山と対馬を中心とする地方である。中央政府を動かす力が地方から生まれることの証明にもなった。ユネスコ認定後には観光として、青少年の教育の場として特に韓国側での動きが活発になっている。
朝鮮通信使は室町時代からあるが、ユネスコ遺産に登録されたのは江戸時代の、1607年から1811年までの12回の朝鮮通信使である。「韓日の平和構築(Peace Bluiding)と文化交流(Culture Exchenges)の歴史」と学術交流会は評価した。1回の通信使はおよそ3000名の大使節団である。この大きさが文化交流にに大いに貢献したのである。200年間全く戦火を交えることなく、平和の中で文化交流を重ねた関係は極めてまれなことである。20世紀は戦争の世紀であった。21世紀は人権を取り戻す世紀である。話し合いによって平和を回復する手法を、朝鮮通信使の学ぶべきである。私たちの先陣はそれを成し遂げてきた。西郷隆盛に始まる隣国を見下し、その後の韓国併合を日本は、負の資産として再度認識する必要がるというものである。安倍晋三には無理であるとしても。
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