そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

プーチンは皇帝になりたいのか

2018-01-29 | ロシア
今年3月にロシアでは大統領選挙が行われる。現職のプーチンの圧勝が予測されている。前回の大統領選挙でも圧勝を予測されていたプーチンであるが、反プーチンの波の大きさで思わぬ苦戦を強いられた。プーチンの圧政の横暴を訴える勢力が、選挙が近づくにつれてその波が大きくなったのである。
それを主導したのが、アレクセイ・ナワリヌイ氏である。今回は大統領選のボイコットを呼びかける集会を、ナワリヌイ氏とその支持者が全国各地で展開している。都会を中心に、「ロシアのプーチンはいらない」運動は日を追って広がっている。現時点でデモの逮捕者は、250人を超えるとのことである。
そのナワヌルイ氏は国から、大統領立候補を受理されなかった。過去に有罪判決を受けたことを理由に来年の大統領選に出馬する資格はないとの判断であるが、明らかな弾圧である。
プーチンは今回再選されれば、実質ロシアの大統領として2000年から24年君臨することになる。2008年から4年間三選を禁じた憲法のため、メドベージェフに4年間任せているが、実験はプーチンが握っていた。憲法で任期を年に変えて復帰した。この長さはスターリンに比肩することになる。ロシア人は独裁者が好きなのかも入れない。
プーチンの言論弾圧の強権姿勢は一貫している。幾多の評論家や政敵を抹殺している。チェチェン共和国の独立弾圧は、凄惨な結果を招いている。モスクワ劇場でのテロに対しての武力的制圧で、チェチェン人兵士41人と人質124人が死亡している。北オセチアのベスラン小学校のテロリストの占拠にお構いなく突入し、331人の死者を出しているが半数以上は小学生である。テロリストと政治家や評論家に対しては、容赦ない弾圧をプーチンは行っている。
侵略行為と何ら変わらないクリミアの併合は、明かに国内のプーチン支持を増やしている。国内を追われたチェチェン人は大量に、ISに流れている。クリミアやチェチェンへの圧政はナショナリズムを掻き立てるものでもある。
ロシア人は民主主義的行為やリベラル活動よりも、独裁者が好きなのであろう。
コメント (3)
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