そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

天皇の最後の会見を高く評価したい

2018-12-25 | 平和憲法
天皇が誕生日に最後となる記者会見をした。天皇の涙声を聞いたのは初めてである。自らの人生と平成を総括する内容であったが、感極まったのであろう。平成に戦争がなかったことや、沖縄の戦後の苦難が続いていると述べたことは、明らかに安倍晋三政権の軍事化政策の批判である。とりわけ沖縄には皇太子時代から思い入れが深く、慰霊の日を広島長崎の原爆投下と終戦記念のの4つを併記し、同等に評価し忘れてはならない日としている。
「先の大戦で多くの人命が失われ、また、我が国の戦後の平和と繁栄が、このような多くの犠牲と国民のたゆみない努力によって築かれたものであることを忘れず・・・」という言葉は、周辺諸国特に韓国を意識した内容と言える。安倍晋三はなくなった中川昭一とともに、NHKにでむき慰安婦問題を報道しないように釘を刺している。NHKは忠実にこれを守っているが、韓国(からくに)神社への参拝も含めて、中国や北朝鮮を含めた近隣諸国との関係を疎んじる安倍晋三への苦言といって良いだろう。
政治的発言が禁止されている天皇のギリギリの発言であろう。
天皇は戦地への慰問も繰り返したが、平和を平和として言葉で語る。安全保障だの防衛や愛国心などは、所詮戦争の口実にしかならない。象徴天皇の在り方を問い続けたという発言も、天皇を元首に担ぎ上げる自民党改憲案への苦言とも取れれる。天皇は象徴でいいのだと。天皇の最後の発言を高く評価したい。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港