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連合(日本労働組合総連合会) の芳野友子は会長就任直後から、衆院選で立憲民主党と日本共産党が共闘したことを激しく批判を繰り返す。正確には市民共闘と含めた共産党と述べている。
連合は労働貴族に偏重する団体になってしまった。図式的には正規雇用者の権利を守る団体といって良い。同一労働同一賃金などやられたらたまらん”労働者”の団体といって良い。芳野友子会長は、労働者としての立場を強調するが、かつての姿はどこにもない。
社会党の迷走分裂で、総評と同盟と中立労連と新産別が統一されて結成されたのであるが、実地は分裂した総評が糾合したといえる。ところが初代会長の山岸章がすっかり形を変えてしまった。私的なことであるが、山岸は兄と同じ職場で労働運動に熱心な頼りになる先輩だったとのことである。
連合初代代表になって山岸は大きく変わった。社会党へのテコ入れを繰り返したが、政治介入は成功しなかったといえる。労働運動を瓦解させたことで、政権から勲章をいただきかつての仲間から顰蹙をかっている。
その後の連合は政権へと近づき、ついに芳野会長の一方的な発言になる。芳野会長は、「連合と共産党の考えが違う。立民と共産党の共闘はありえないと言い続ける」と発言、来夏の参院選に向けては、「考え方の違う共産党が入るのはちょっと考えなければいけない」と、あらためて共産党に対して強いアレルギー反応を示していた。芳野の発言は、共産党が嫌いだから好きでないと言っているに過ぎない。内容のない発言といえる。
今年の総選挙の得票をそのまま一人区に当てはめると、2勝28敗という驚きの結果になるとは、朝日新聞の計算である。芳野会長の言葉とは、政権与党を利する結果になるしかない。
大きく主張を退ける共産党への配慮を欠いた、芳野会長の言葉といえる。自民党は明らかに不快感を示す野党共闘を少なくとも一人区でやらねば、自公政権はこれから何をしでかすかわからない。