アフガニスタンは外国勢力を追す出す戦が40年近く行われ(数百年かもしれないが)ているが、やっと自国民による政権がアメリカなどを国外追放して、今年8月に成立した。私自身もアフガンのことはアフガンに任せるべきと主張した。ところがタリバンには、偏狭な宗教思想しかなく、世俗のことに全く関心がなく、権力者として国民を圧する以外の方策を持っていない。
サウジアラビアのワッハーブ思想が、石油でジャブジャブの金をもってアフガンにやってきた。侵略者ソ連を追い出すためであるが、大量にやってきた。オサマ・ビンラディンがその典型であるが、アメリカをはじめとする西側はこれを支援した。彼らは、アルカイーダなど武装勢力しいてはテロ組織を作ることになる。
イスラム原理主義と彼らは呼ばれるが、イスラムには音楽や芸術の禁止などどこにもない。女性への迫害暴力レイプなど、それに学問の禁止やブルカの着用の強制などはサウジアラビアから持ち込まれたものであるが、イスラム法に記載されているわけでもない。
経済に全く無関心で、カルト集団化しておよそ政治を担うノウハウを持っているわけではない。
長期的な外国からの暴力的支配や経済的な抑圧を受け、アフガニスタンで健全な教育や産業を育まれる機会がなかったことが最も大きい。社会的な未熟さが、単純で短絡的なイスラム思想が、培われたのである。
そうしたタリバン支配階にあって、女性たちは恐れながらも街頭デモをおこなっている.。抑圧されている側の方がよっぽど健全である。
特定の国家を名指しすることは簡単であるが、不特定の国際社会には大きな責任がある。いま最も求められるのは、侵略意思のないことを示しながら、タリバンの説得であろう。