そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

報復や制裁は新たな対立を生むばかりである

2023-08-01 | 菅義偉

中国は8月1日から、レアメタルのガリウム(8種類)とゲルマニウム(6種類)の輸出を政府の虚際にすると発表した。
ガリュウムは、半導体や太陽電池などの製造に欠かせないレアメタルである。2020年でガリュウムの世界供給量(263トン)のうち、93.9%を中国が占めている。日本は世界市場のガリュウム輸入の3~4割を占め、輸入の約75%を中国に依存している。
 ゲルマニウムは、光ファイバーや赤外線光学などのハイテク機器の製造に利用されている。2019年時点で世界供給は130トン。そのうち中国が85トン(65%)を占めている。金属ゲルマニウム、関連製品の合計では70~85%(6トン)を中国に頼っている。金属ゲルマニウムに関しては中国、ロシア、米国からの輸入が主となっている。
中国の今回の決定は、輸出を禁止するというものではない。輸出先を選別するという脅しであるが、メディアは南沙諸島の埋め立てのように非難口調である。これは明らかにアメリカが主導する中国への先端半導体関連の輸出規制への報復措置である。アメリカの属国化した日本はは、当然報復の的の一つでもある。中国にしても半導体生産が滞るとなれば、吐いた唾が戻ることになる。
敵視政策や制裁を繰り返す対立を世界化ここ五戸も望んではいないというであろうが、結局はこうした報復合戦になるのである。
リチュウム、コバルト、ニッケル、など寡占状態のレアメタルが新たに次なるレアメタルも報復もあるだろう。
それにしても、報道は総じて中国を非難する口調である。福島原発の汚染水の投棄についても、何処も厳しく対応する中国に非難口調である。
対立や報復は一歩間違えば戦闘行為を産むことになる。
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