日本には完全失業者が160万人(約3%)いるが、一方で「人手不足」が理由で外国人労働者を大量に受け入れている。なんでこんなことが起きるのか。
簡単である。日本の賃金が安いからに他ならない。最低賃金が先進国の中では圧倒的に低いから、失業者が多いのである。人手不足は最低賃金の場で起きている。
当地でも酪農家などに、多くの外国人労働者が働いている。全員が東南アジア、フィリッピンやベトナムの人である。かつては中国人や韓国人もいたが、彼らを見かけることはまずなくなった。日本の賃金が低くなったためである。
現在働いているフィリッピンの人に聞いてみると、このところの円安で自国に送る金が30%も目減りして困っているいるという。それでもコロナ禍で帰国ができなかったので働いているという。以前と異なり、家族とは毎日動画で話し合っているというのである。いずれ彼らも中国や韓国のように撤退するのでないか。
日本の失業者は世界的に奇異である。世界的に失業者とは、低学歴、ドラッグ依存、犯罪、働かない、貧民地域などの人である。一方日本の失業者は、高学歴者が多く、犯罪やドラグなどとは無縁で勤勉であり有資格者が少なくない。
これは日本の失業者たちが、就業できないのは政治的な失事である。
そして、外国人労働者を受けれる制度も、上から目線で実習生として受け入れている。「教えてやらーな。」といった感じなのであるが、教えることなどなく、実習(労働ではない)期間や休日の儲け方などデタラメもいいとこである。
日本の国力も経済力も、(農業など)現場の技術も、何より賃金が低迷する状況では、外国人労働者すら来ないことになるだろう。
日本の働き手不足は虚構である。失業者も政治の失事である。