上の図は軍需評論家のきにしまことしが小西誠氏の作成による表である。クリックし大きくしてご覧になってください。極端に中国を意識した包囲網である。南沙諸島への中国の進出は極めて問題ではあるが、日本は当事者間の問題といえる。
尖閣諸島は両国で棚上げしていた問題であるが、外交とは全く関係ない石原慎太郎が買い占めるといいだしたことで、先人の知恵を壊してしまった。中国に海洋進出と資源問題の口実を与えた格好の材料になった。慎太郎の暴挙を民主党政権が無知なまま、傷口を開けてしまった。
中国はこの間に驚異的な経済成長によって、GDPを驚異的に上げ、それに伴い軍事力を高めてきた。これは国家が強大になってきた必然的な結果であるといえる。とりわけ中国は、100年間にわたり列強から収奪され続けてきた。日本も欧米に見習って、傀儡国家の建設や暴力的侵攻、経済的収奪をやってきた。
村山富市首相談話や河野洋平官房長官談話は一定程度、中国や韓国への不満解消の抑止効果がった。率直に侵略行為を謝罪したこれらの、政府としての立ち位置を、根底から崩したのが安倍晋三である。
ここぞとばかりに中国に口実を与えた結果の海洋進出であるが、安倍信三はさらに専守防衛の憲法ぎりぎりの国是さえ犯した、西南諸島への軍事配備は明らかな挑発行為といえる。
これらの西南諸島への軍備増強は地域が、高齢化や過疎化に苦悩することに分乗し、地域の産業の在り方さえも抑制する、きわめて強権的な軍備配置である。平和とは程遠い政権の選択である。
およそこの100年間で、自衛以外の戦争は存在しない。「向こうが先やった」という言い分である。防衛を名目に軍事配備し相手国を挑発する。相手国にもなじ言い分があることなど眼中になく、繰り返されてきた戦争への道を安倍晋三は着実に歩み始めている。
尖閣を買い占めたのは民主党野田政権ですよ。
で「GDPを驚異的に上げ、それに伴い軍事力を高めてきた。これは国家が強大になってきた必然的な結果」というなら、日本の軍事力はそのGDPに伴う必然的な規模ではないから必然的な規模まで軍事を拡大しなくちゃならないの?