東北大震災であるが、地震の規模が訂正されてマグニチュード9とされた。 驚異的な数字であると言える。しかも幅200キロ長さ500キロの地域で起きている。近年の地学は、プレートテクニクスと言うことで説明されている。
群発する地震の範囲が極めて広い。しかも、マグニチュード6~7程度は平気である。それぞれの地震の規模が小さくはない。
今回の地震が引き起こした津波が極めて大きく、広範囲にわたっていることである。従来のように、入江の奥に力が集中して起きているだけではなった。砂浜の遠浅にところでも起きている。
入り江に押し寄せた津波は10メートルをはるかに超えていた。何よりも地震発生から、早いところで数分で来ている。何もかもが想定外と言うことで、学者は取り繕っている。
核物質を直接扱う施設の外壁と天井が飛んでしまっているのである。周辺の住民も被爆している。安全とか大した量でないとか言いきることの方が不安を煽る。
しかし、原子力発電はそうはいかない。活断層の上に作られている発電施 設もある。東北地方の太平洋側の原発は、こうした事故は最大限を想定するべきである。あるいは作らない選択をするべきなのである。想定外と言ってみたところで、従来から指摘はされていたことである。
数百年に一度の地震が来たとは、100年生きると言って売ったカメが翌日死んだら「その日が100歳の誕生日だったんだ」という落語のようである。炉心溶融に東電や政府は懸命に言い繕っているが、海外メディアは核事故とはっきり報道している。
ロシアに至っては、放射能測定レベルをアップしたと言っている。スリーマイルやチェルノーブイリを引き合いにして報道されている。今回の震災が、原発増設の歯止めになるなら、もっけの幸いである。
ところでこの震災を、少し醒めた目で政治的に俯瞰して見た。損をしたのは、石原慎太郎である。知事選立候補の記者会見の最中に、地震が起きた。知事選に彼が立候補することは、極めて小さな記事になってしまった。またしても後出しジャンケンである。もういい加減やめたらどうか。
得をしたのは何と言っても、菅直人である。支持率が低いのだの、指導力の欠如だの、内紛で行き詰っているだの、3月退陣だの、疑惑の献金などは何所かにすっ飛んでしまった。不見識な言い方になるが、菅直人は就寝時にきっとほくそ笑んでいることだろう。「俺にはまだ”運”がある」と。
その場その場の流れだけでしか物事見れないのだね。
菅総理がどういう立場に追い詰められるかも想像できないものね。
津波とスーパー堤防は全く異なるものです。
もう少し勉強してください。
良く読んでくださりありがとう。