先週長年付き合っていろいろと支えてくれていた、友人が亡くなった。一昨年には兄も亡くなった。二人ともヘビースモーカーで、煙草による障害である。
兄はCOPDになり、肺がんにもなって酸素が欲しいともがき苦しみながら亡くなった。意識がはっきりしている分、肺がんは最も苦しい病気とも言われている。左の写真は、黒くなった喫煙肺である。
友人の場合は、循環器の障害であった。足の動脈の梗塞に始まり、心筋梗塞になって何度か拡張手術を行った。その都度成功したと医者の説明ではあったが、症状は次第に悪化してい行った。
昨年日本禁煙学会が発表した緊急声明によると、タバコには相当量の放射性物質ポロニュウムが含まれていることが判った。一本当たり0.51~0.60pCi含まれているとのことである。
1960年代から、タバコのポロニュウムの存在が判ったいたとのことである。80年代には除去の方法も判明していたとのことであるが、何の対策も行ってこなかった。
ポロニュウムは燃焼によってベンツピレンとの複合汚染によって、高度に肺がんを発生させるとのことである。
燃焼させ吸引することによって、がん発生率の最も高い、気管分岐部に毛髪状粒子として高度に吸着する。兄のがんもこの部位であった。
タバコに含まれる、放射性物質ポロニュウム210は半減期が138日と短いが、副流煙の方が高濃度の存在する。日本のたばこのポロニュウムの濃度が高いとのことである。
タバコの税収は地方税として魅力があり、課税金額の引き上げに自治体は及び腰である。タバコ被害を税収によって語られるのはいささか不謹慎である。
国民の健康を思えば、タバコの販売は中止するか、一本100円程度に引き上げるべきである。
労働安全衛生法の改正問題、民主党政権の致命的な腰砕けと、たばこマフィア御用政治勢力の自公あたりの執拗な妨害により、受動喫煙防止のための全面禁煙・完全分煙の努力義務さえ潰され、実質的に全く進展のない意味のない改正案に後退してしまいました。
これでは国民の生命と健康・人権は全く守られません。
利権にしか興味のない自公などは論外ですが、これでは政権交代の意味は結局全然なかったと言うしかないですね。言う言葉もありません。
国民も舐められたものです。
たばこは現段階ではまだ合法な麻薬ですが、法律の不備、政治の怠慢により今は合法であっても、麻薬であることには変わりないですから、仰る通り(変な言い方かもしれませんが)他の違法麻薬と同様の高価格、特に若い世代がまず手を出せないような極端な高価格にすべきですよね。取り敢えず、法的に禁止するような段階に至るまでは。
本来、国民の生活を第一に考える政治家・政党なら、当然そう考えるべきですが、そこが日本の政治・政治家の致命的欠陥なんでしょう。
どうしようもない国です。