福田康夫元首相が北京を訪問し、「北京-中国共産党中央委員会外交委員会の局長である王毅は、金曜日に北京で元日本の首相でボア日本が、オアジアフォーラムの元会長である福田康夫と会談した」と報道されている。
パンデミック後の両国のあらゆる分野での交流の再開についての条件などを話し合った。福田は両国のハイレベルな交流の発展を望むとした。
王氏は日本が対中政策を転換し、平和国家の方針を大きく転換する日本に懸念を表明した。福田康夫は地域紛争に働く中国の努力を評価した。
こうした発言を引き出すことこそが、外交による解決の基本なのである。中国の暴力的挑発行為や人権問題などを、自らの言葉で縛ることになるからである。
安倍晋三以降の中国や朝鮮半島への姿勢は、あの国が悪い横暴であると喧伝するばかりで、何一つとして交渉することもない。
全く同じ時に現職の外務大臣林芳正が訪れたと、極めて小さく写真もなく報道されている。 林大臣は、拘束された日本人の問題や海洋進出への苦言を呈しに行ったのである。多分中国は、日本だって中国に向けたミサイル基地を、ズラッと西南諸島に建設しているではないかということになるだろう。まるで開戦前のようでもある。
中国のロシアへのウクライナ侵略への提言を、日本では全く報道もしない。中国は軍事協力をするはずだという評価をするばかりで、敵国でいてくれたい願望が根底にある発言や姿勢を露わに示しては外交にならない。中国の提言をよく見れば、極めて高尚なものといえる。岸田のしゃもじは滑稽でしかない。
隣国を敵視する政策は長い歴史をも否定するものである。
平和への希求を放棄し、対立し詰り合うことを求める外交に未来はない。