日本海に面した小さな町の助役が、関電トップの原発担当者たちに、明らかにされた金額だけでも3億円を超える金品が供与されていた。本ブログでは、当日にそのことを書いた。田沼意次の時代から続く、古典的な悪事だと。その後の報道では、お菓子の下に金を隠していたというから、まるで「お主も悪よのー」と懐に入れた。
ばれたら返すといっていた。誰がそんなこと信じるか!そして社内調査をやって、受け取った金品と個人が公開された。50万円もするスーツを5着ももらった輩もいる。
これとて、自己申告である。領収書があるわけでもあるまい。記者会見をした3人は、死んでしまっている助役を悪役にまつり立てている。恐ろしかったとか、受理しなければ仕事が滞るというのである。逆だろ。電力会社が安全だとか金をばら撒くなどして、行政の懐柔に躍起になるべきなのである。これほど危険で非人道的な施設を、「金をやるから建設しろ!」と恫喝するのは、本末転倒である。電力会社のトップが悪いのか、助役が悪いのかは判らないが。
助役が役員をする建設会社が、福島原発事故以来30倍もn業績を上げている。儲けた分のお返しである。この建設会社は直接関電トップに献金していた。キックバックである。
日本の電力会社は、国に料金を申告するだけで認可される制度となっている。地域独占企業は赤字には絶対ならない左うちわの経営である。キックバックの分は、消費者が負担することになる。馬鹿げた話である。
電力会社の傲慢な経営、独占と経営保証は日本中変わることがない。たまたま関電で明らかになったに過ぎない。日本の電力会社がこぞって原発を導入したのは、国家庇護の基に選択した無責任事業である。
ところで、法律の専門家たちはこの金を受け取った連中は法で裁かれることはないというのである。時効と主役が死亡しているからである。そもそも企業収賄はほとんど立件されないということである。東電のトップが原発事故無罪という無責任体質は、国家庇護の基醸成されたのである。