そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

農業軽視の国の風潮そのままのダム漏水対策、自動車産業には給水し農業には水やらない

2022-05-19 | 農業と食

愛知県の矢作川から農業用水や工業用水を取水する堰「明治用水頭首工」で大規模な漏水が発生した。上図の堰の少し上に大きな渦が巻き、下流左岸に噴出している状態である。堰の川底にうっている土台の手間から抜けている。
施設を所管する東海農政局は原因不明とし、修復のめどが立たないということである。
簡単な話が老朽化したものであろう。これまでの十分な点検などが行われていたのか、これほど大々的な漏水が予測できなかったのかと思われる。
問題はその対策である。
場所は周辺にトヨタ自動車の城下町である。トヨタ関連のグループや企業の工場に給水し、田植えを前にした農家には給水されていない。政治的判断か、GDPの大きさで配慮されたのか。
田植え前の苗は水がなく黄色く変質している。農家は周辺の小川からタンクに水をとり苗に与えているが、焼け石に水である。
これは農業に対する国の政策、姿勢をそのままの地方下級役員の姿勢である。食料が車より重要なものであると、この国では認識されていない。
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