そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

防衛大臣は憲法違反である

2012-06-04 | 政治と金

野田首相が内閣改造をした。というより、自民党に問い詰められていた問責大臣などをすげ替えた。自らが党首である、民主党の内部を切り捨てて、野党の言い分を聞こうと、内閣改造までしたのである。Photo_3
このこと自体が異様である。どう考えてみても筋が通らない。2月ごろ極秘会談した、元財務大臣同士の増税への意思確認が生かされたことになる。多数がほしいために、野党の言いなりになる。これは異様である。

この内閣でさらに大きな問題なのは、防衛大臣になった森本敏である。この男はれっきとした軍人である。防衛大学を卒業し、長年自衛隊員として勤めた人間である。

憲法66条では、「国務大臣は、文民でなければならない」と規定されている。退職して時間が経っているから、文民であるというのは当たらない。

第一森本は、自ら防衛省に通じていると自認している。多くの発言もしている。とりわけ集団的自衛権は行使すべきであり、そのためには憲法改正までしなければならない、とまで発言している。安倍、麻生内閣で、防衛庁の防衛指揮者として重要なポストを任されてもいた。自民党のタカ派よりも、突っ込んだ発言を繰り返している。

さらに野田の森本指名の理由に、安全保障に精通していることを挙げている。民主党は、安全保障について明確な視点を示していない。自民党が最も突くところである。

つまり野田は、森本の安全保障思想(対米追従路線である)に賛同するというのである。党内論議はなされていない。

さらに、防衛長官も含め大臣に民間からの登用は、森本が初めてである。政策的には森本を突っ込めない自民党であっても、民間人登用は問題視するであろう。国防の要に民間人を置く鈍感さを突くことになる。

何はともあれ、国務大臣に森本を選んだことは、明確な憲法違反である。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 広瀬隆後援会を聞く | トップ | 村木さんの講演会を聞く »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

政治と金」カテゴリの最新記事