そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

自民党が維新の会を連れて、この国の行く先を閉塞させる

2023-04-24 | 石破茂

今回行われた衆参補欠選挙を自民党は、4勝1敗で乗り切った。その5カ所の選挙どれもが、自民党にとって問題を残した綱渡り選挙であったといえる。千葉は乱立した野党の敵失、和歌山は自民党の内紛で敗北し維新が漁夫の利を得た。大分は僅か380票の僅差であった。
山口の補選は低投票率が、統一教会の聖地を守った形である。二区は投票率が42%で平岡秀夫が支持政党なしの75%を獲得し、岸信千代は同じく24%であった。四区は投票率が34%で有田芳生が支持政党なしの50%を獲得し、吉田信次同じく37%獲得している。
山口の自民党の勝利は、低投票率が生んだ結果といえる。自民党の支持者は、薄れゆく統一教会の報道を背景に、自民党を妄信する。固定層だけで二人を当選させたと言って過言でない。
こうした綱渡り選挙でも勝てば国会議員である。自民党はこうした危機意識や党内抗争をエネルギーにすす政党である。評論家は自民党の問題と評するが、これこそが自民党のエネルギーなのである。
和歌山補選の勝利をはじめとして、地方議会で日本維新の会は大きく飛躍した。公明党と共産党は高齢化により既存政党の脆弱性を見せ、全国的に減衰傾向にある。今回は地方選はその象徴ともいえる。
それは自民党が公明党を捨て、維新の会を選択する可能性の見えた選挙ともいえる。それは日本の政治が理性も倫理も亡くする時でもある。


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