そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

NATO共栄圏に組み込まれる日本、対立は一層鮮明化

2023-01-12 | 平和憲法

かつて日本は欧米人によるアジアへの進出、侵略に抗して「大東亜共栄圏」という高邁な理想を掲げて、日中戦争へ太平洋戦争への道を突っ走った。
結果的には、東南アジア諸国を欧米に代わって侵略するし植民地化することになった。
しかしこの大東亜共栄圏の思想を疎純粋に捉えた現場の兵士たちは、戦後各国の独立に真摯に向かいともに戦った人達もいた。侵略と殺戮は大いに非難されようが、こうした動きはいまだ高く評価を受けている。インドネシアやヴェトナムビルマそれに中国である。

イギリスは2017年のEU離脱後の新たな枠組みを日本に求めたていた。その確認として岸田文雄は日本の安全保障体制の強化の仕上げに、閣議決定しただけである防衛予算の倍増と安保三文書を携えて赴いた。
中国を一国では囲み切れなくなったアメリカが、容認した結果の日英軍事同盟強化である。日本はイタリアを含め三国での戦闘機開発をすることになった。お互いの武器供与も簡便にした。
戦闘機の開発や購入は、軍事同盟の大きな象徴である。非同盟国からの戦闘機の供与は通常は受けない。上図を見ればよく判る。
日本はNATO共栄圏に、G7を足掛かりに組み込まれ、世界の対立化へ立ち位置をより一層先鋭化してゆく。戦闘機は専守防衛の枠を超えるものである。ましてや開発、しかも他国と協力開発するとは、専守防衛どころではない。これから日本は国際紛争などは、武力による威嚇など特定の国に与し、単眼視野で行うことになる。
日本がそんな国にならないために憲法があるはずである。日本にとっては大きな出来事である。
ところがイギリスでは岸田の訪英など、ほとんど報じられていない。英語で検索すると、出てくるのはジャパンタイムスやNHK海外放送や外務省の英字版くらいである。岸田の訪英と日英伊の戦闘機開発は、寡聞であることには間違いない。イギリスの主要誌は大阪なおみの妊娠を報じてはいるが、岸田文雄が同盟関係を強めたなどという記事は見当たらない。
アジアを捨て、世界の対立に一方の環に積極的に入っていた日本の岸田文雄に、憲法など眼中にない。

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